>>278
(可愛らしい花が描かれたティーカップとお菓子の乗った皿をサーブし、笑顔で事の成り行きを見守る。)
(紅茶からおばあちゃん家の畳の匂いがするとのコメントを受けて、笑顔を張り付けたままその場に固まって。)
……いやですわぁ、お客様。このおばあちゃん家の古畳のような落ち着く香りこそ、幻の茶葉「オヤシキーズメイド」最大の特徴じゃあございませんか。
ミルクとの相性たるや、アッサムやウバを上回ると言われる銘柄なんですのよ?さぁさぁもっと召し上がれ?
(うふふふ。にっこにこの笑顔で吐く言葉は、すべて丸っと嘘八百。)
(お客様の疑問を棚上げしようと試みて、尤もらしい言葉で丸め込む。)

あらあら、もちろんでございますわ、お客様。……はぁい、「あーん♪」
(椅子に座ったお客様の真正面から、乗り上げる。落ちないように首に腕を回し、乳房が押し付けられる位置を意識して…)
(摘まみ上げたクッキーを、お客様の唇に運んだ。調子づいたなら、自らの唇に咥えて口移しも試みるかも…)


>>279
――いややわぁ、ホンマ。モーニングコールとか勘弁してほしいわあ。早朝手当つかへんのやもん…。
(早朝の廊下をぶつぶつ文句垂れながら、お客様の部屋に急ぐ。)
(申し訳程度のノックをし、返事が返ってこないことを確認するとマスターキーで扉を開けた。)
おはようございますお客様♪そろそろお目覚めのお時間ですわよ
(先ほどのぶーたれた姿など微塵も感じさせない、笑顔。)
(お客様の枕元で鳥の鳴き声の様に挨拶し…やはり返事がないとみるや、徐々に顔を近づけていく)
――お起きなさいまし、お客様。で、ないと……朝食代わりに食べてしまいますわよ?
(悪戯でも考え付いたのか、唇がにんまり弧を描いた)