>>283
左様でございます、お客様。……この鄙びた香り、ミルクを以っても消しきれないモロだしのえぐみ、どれをとっても最高級たる証ですわ。
(おほほほほ。手の甲を唇に当てて、上流階級っぽい作り笑い。)
(古びてはいますが腐ってはいないと思いますので、健康面では大丈夫…なはず。)

ほんまですかぁ?良かったわぁ、お口に合って…さぁもう一枚どうぞ。
―――チッ、うちん秘蔵のクッキーやのに…!
(歯ぎしりせんばかりの呪いの言葉は、満面の笑みの下で聞き取れないほど小さく漏れる。)
(内心ハンカチを噛みしめて身悶えるほど口惜しいが、そこを表に出さないのがプロたる嗜み…だと思う。)
……うふん。もちろんですわ、お客様。肘がお客様に当たったら大変やさかい。……ん、どうぞ♪
(身体が引き寄せられたのにあらまあと眼を瞬かせるが、未だ想像の範囲内。)
(特に抗うことはせず、お客様の提案に悪戯っぽく眼を輝かせた。)
(にんまりと細めた瞳のまま、クッキーを一枚咥えて顔を近づける。)
(眼を閉じて。キス待ち顔を見せながら、咥えたクッキーをお客様の唇へと舌先で押し込んで…)

>>284
え、ほんま?うち、カレーは甘口派やのん!……いやあ、このお屋敷の一番えぇ所って、賄があるところやと思うん。
日々の食費って馬鹿にならへんし、ここのご主人めっちゃ気前えぇさかい、うちのお八つ代も経費で……げふんげふん。
(失言を取り繕う様に、白々しい咳払い。)
(嬉しそうにカレー皿を受け取り、スプーンの上にてんこ盛り乗せて、上手そうにカレーを頬張っていく。)
……あー、うまあぁい、やっぱりカレーは甘口に限るわぁ…
(人参やらジャガイモやらを口いっぱい突っ込んで、まるでリスか何かのよう。)
(最初は美味しい美味しいと甘口カレーを食べていたのだが、スプーンが底の部分にたどり着くと様子が変わる。)
うっま、うっ………か、……からぁッ!!辛いッ、辛いッ、な、なんやのん!!
ひっどいわ、こんな心優しい美少女苛めるやなんてッ!!許さへんッ、仕返ししたるぅ!!
(真っ赤に顔を染め、水道に向かって一目散。コップすら使わず直接水を飲み干すと、怒りと涙に染まった顔を>>284に向ける。)
(ぷんすか、と擬音が付きそうなほどご機嫌斜めになってから。寝ている隙に額に肉と書くという、残酷な仕返しのため極太マジックを探しに出かけた。)