かなり混んでるねー、これじゃ手を離したら、本当にはぐれてしまうだろうね。
だから絶対に離しちゃ駄目だよ……って、いたぁっ!?
(ゆかとつないでいる手に、突然走る鋭い痛み。ゆかの爪が、手首に思いっきり食い込んだのだった)
(それはゆかからの、無言のSOSだったのだが、残念ながらあまりに爪の立て方が強すぎた)
(痛みに驚いて、反射的に手を離してしまう)
(手と手のつながりがそうして断たれてしまうと、あとは人ごみが、ふたりを自然と遠ざからせて……)
(二秒後には、ゆかを神社に連れてきた客の姿は、彼女からはまったく見えなくなってしまう)
(守ってくれる人間を失ったゆかは、大柄な男たち数人に囲まれ、その体を好き勝手に弄ばれることになった)
(帯は完全に外され、振袖の前は大きく開けられ、未発達な裸が空気に晒される)
(あくまで生理現象として濡れてきた陰部には、太い指が第二関節まで入れられ、にちゃにちゃと卑猥な音を立てている)
(さらに別の痴漢が、ゆかの股の間に手を入れてきた)
(その手は、何かを持っている……それは、ローションで濡らしたビー玉だった)
(ぬるぬるで滑りもよくなっているそれを、ゆかのお尻の谷間に……しっかり閉じている小さな肛門に、ちゅぷっ、と入れてきた)
(ビー玉を乗せた指も、ゆかの肛門に挿入し、ヌルヌルビー玉は座薬のごとく、肛門の奥深くに押し込まれる)
(しかも、一個だけではない。二個、三個、四個、五個と、濡れたビー玉を次々と、肛門で咥えさせられる)
(まるで、アナルビーズでも挿入しているかのような、ビー玉の連続投入だ)
(神社の一角で、一人の少女が複数の痴漢たちにそんなSMっぽいプレイを強制されているなどとは、誰も気付いていない)