槐文演義 ─ 甘美なる黄昏 ─
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
槐文五年。開闢から二六〇年続いた翠燭王朝は滅亡の危機に瀕していた。
度重なる皇帝の継承者争い、朝廷を分断する党争は政事を麻痺させ、そのしわ寄せは民衆に降りかかった。
汚職地方官吏の苛烈な徴収に抵抗して決起する民衆。
任地の民衆を独自に保護して、領主のように振舞う藩鎮。
地方の火の手が広がれば広がるほど、中央はそれを鎮定するどころか腐敗を極めた。
叛乱鎮圧を名目に京師から追い出される名吏。迷走するばかりで進展を見ない朝議。
独自に叛乱勢力と結託し、皇帝を弑逆しようとする者まで現れた。
しかもその首謀者は、皇帝の義母にあたる皇太后と宦官たちであるとまで噂された。
----------
ここは仮想中国史なりきりスレです。
退廃と腐敗に満ちた朝廷で権力を玩具にするもよし、
野心や大志を胸中に秘めて叛乱勢力として決起するもよし。
清濁混交、エログロ有りの中華世界にぜひご参加ください。
★参加用テンプレ
【姓】
【名】
【字】
【身分】
【官職】
【容姿】
【簡単な自己紹介】 乗っ取り以前に舞台設定がマニアック過ぎる
本当に歴史物が好きな人間でないと意味不明で面白くない シチュスレか設定共有かが定まってないのが原因だろ
少なくともテンプレ出した人間は知識皆無ではないんだろうし 【ふむぅ、早い段階で喰い付いた身として、テコ入れが必要か】
「散人、お早うございます」
「有無、おはよう。今朝は雲行きがよろしくないな」
古月散人が今回泰都に出て、半月ほどになる。
学者として書を求め、知識を求める者に助言し、酒を呑み、人を知る。
「うん、風が……これはよろしくない」
天が驚き、地が動けば、人もまた乱れる。
「散人が良くないというと、大体雨ですね」
「まぁ、雨が降りそうな時は何となく風がな……なんと言えば良いのかワシにもわからんが」
賊軍の足が止まった。
おそらくは物資の欠乏だろう。
だが、皇帝が病床に就いたとの噂もある。
この国は、果たして……
【>1さん不在の今、新たな皇帝に即位したい人がいてもいいかと】 【さてさて、一週間ぶりに来てみたが…なんともいやはや。】
(とある宿屋の朝の風景…食堂とおぼしき場所の一角に陣取り)
(丸机にただ一人、朝食を静かに食べている男がいる)
【折角だから暫く待機でもしてみたり。】
【俺についての詳細は>>132を参照してくれ。】
ふむ…暫くここにいるのも悪くはない…か。
(男がそう呟くと宿屋の主の元へ行き、何やら話始めた…)
【待機解除する…再見】 >>186
ノンノン、最初のスレ主の方がなりきりの流儀が気に喰わなかったんだよ 一言さんお断り的な、適応できないなら参加できない的な、
そんな感じのある板だからね 【姓】郭
【名】桃嘉
【年齢】29
【性別】女
【身分・官職】元・王侯の子女、征北将軍
【容姿】鳶色がかった黒髪は肩の辺りまで、鳶色でややきつい眼、白磁のような肌
女性らしい身体つきではあるが、やや控え目
身長は160cmに届くか届かないか、体重は重要機密
【衣装】努めて軍服を愛好、緋色のマントのようなものは亡父の形見
【希望】雑談、宴席、合戦、陰謀、エロールなど
【NG】グロスカ
【備考】北方で王侯に任ぜられたの家の子女、幼少時代より兵法を好み、父を嘆かせていた
そのせいか軍略に長け、自分をまさか女性とは思わぬ異民族からは飛将軍として畏怖されていた
が、度重なる蛮族の侵攻により王都が陥落すると、肉親のほとんどが皆殺しに遭う
その折、積年の恨みを晴らすがごとく陵辱を受けるが、奇跡的に生き延びる
以来、主家筋にあたる王朝から、征北将軍の官職を買収し、異民族討伐に執心している
【プロフィールを投下するとともにしばらく待機してみる】 【こんばんわ。よろしければお相手として立候補したいのてすが】
【人となりは>>132を参照していただければ】 ここ過疎スレなんで待機スレ使わないと待機してるがわからないよ 【思いの他、早い反応を頂いたことに感謝します】
【こちらの人となりはすぐ上に……】
【さて、どのような形でお付き合い頂けるのでしょうか】 【自分はいわゆる修行をしながらあちらこちらとふらついていますから】
【北方の都市を訪れた際の邂逅となると思うのですが…】
【街中か郊外(山中においての賊討伐中)の邂逅を考えたのですが…】
【郭殿の方で何か別の草案がありますでしょうか?】 【分かりました】
【そちらの草案で構いません】
【書き出しはこちらから行いましょうか?】 【ありがとうございます。】
【そうですね…そうしていただけると大変助かりますので…書き出しをお願い致します】
【ロール中に何か提案や指摘等ありましたら遠慮なく仰って下さいね】 (古来より、王朝は度重なる異民族の襲来に悩まされていた)
(なかんずく北方の異民族は、騎兵を中心とした精強な軍勢を以て国境線をしばしば侵略する)
(暴虐の限りを尽くし、嵐のような爪痕を残して、異民族は去るのが専らである)
(騎馬隊の特性である機動力と打撃力を生かし、略奪を繰り返すのが異民族である)
(王朝にとってみれば、不愉快極まりないことであるし、威信にも関わる事態である)
(だから、王朝は異民族討伐に躍起になっていた)
(北方のとある都市の郊外、荒廃した街を見下ろし、不気味な様子を漂わせる山)
(その中では、たった今捕らわれた何十人の男が据えられていた)
諸君らの極悪非道、天がたとい許したとしても、私は断乎として許さん。
官命を受け、私は諸君らを討伐している。
そもそも、君主とは天、天命を受け、私は諸君らを殺そうと言うのだ。
(生への懇願、罵声、様々な阿鼻叫喚が飛び交う中、粛々と私刑は行われていく)
(返り血に染まる刃を満足そうに眺めながら、討伐軍の司令は嬉しそうに顔をひきつらせた)
……しかし、これはいまだに潜む奴らの一部にしか過ぎない。
虱潰しに探していけ、あるいはこの山ごと焼き切ってもいい。
異民族のねぐらなど、燃え尽きさせてしまうに限るのだからな。
(怜悧な表情からは、司令の詳しい思慮は読み取り難い)
(しかし、討伐軍司令は遠目で見ても分かる「女」であった) (都在住のとある商人の依頼でここ北の都市まで護衛としてやって来たのだが)
(都の衰退が影響しているのか、ここもあまり治安が良いとは言えないらしい)
(最近まで山賊が近くの山に終結し度々ここを襲っていたらしいが)
(官軍が迅速に賊にキチンと対応し、すぐに討伐軍を編成し派兵したとの事)
(なればもう大丈夫だろうと判断し、雇い主である商人に話をつけて別れ)
(山賊連中がどんなものか一つ腕試しをしてみようと山中に向かっている最中)
うん…なにやら騒がしいが…あちらの方か?
(気配を殺しながら音の方へ向かうと丁度官軍の司令官とおぼしき人物が沙汰を言い渡している所で)
(そのまま暫く様子を伺う事にした)
【今は草影に隠れて様子見状態なので偵察兵に見つかっても】
【司令官自ら見つけて頂いても構いませんので】
【それでは改めて宜しくお願いします】
醜悪な賊の群れに身を窶してはいるが、これらは歴とした外夷らである。
よって躊躇することはない。我らの権限で殺せる連中だよ。
(ニヤリと笑って、刃を振るう。辺りはもはや血の海と化す)
(これは己の復讐心を満たすとともに、様子見を行っている賊らを威圧する効果もある)
(事実、辺りを覆っていた嫌な雰囲気は徐々に薄れていっている)
しかし、私はもっと血を欲しているのだ。すまないな。
(討伐軍は山岳騎兵とでも称される精鋭である)
(それは山中にあっても機動力を発揮し、毒の塗られた短弓と刀を巧みに操る騎兵隊である)
この辺りに潜む者は、そのほとんどが賊である。
故に躊躇わず先手を取れ、こちらが躊躇ったら、こちらがむざむざやられるだけだ。
(私情を捨て去ったかのようにして、指揮官は淡々と賊を殺していく)
(むしろその作業は私情に基づくものであるにもかかわらず)
辺りに隠れている者があったら、すぐに出てきた方が賢明です。
賊と取り違えられて殺されるより、余程マシだとは思います。 (官軍の司令官の沙汰が言い渡され…その下知に顔を青ざめる者、泣き叫び許しを乞う者、罵詈雑言を浴びせる者様々だったが)
(次の瞬間には静けさと血生臭さとが辺りを包み込む)
(そんな中にある官軍司令官の毅然とした態度に多少驚きながらもまだ隠れて様子を見ている)
(するとこれから残党狩りをするらしく兵達に的確に素早く指示を出しているようで)
(と同時にこちらを見透かしたかの様に司令官による呼び掛けがかかり)
(これ以上隠れていてもあらぬ疑いがかかるだけだと判断し両手を胸の前に合わせながら姿を見せる)
さすが官軍の司令官であらせられますな。某の事に気付かれるとは。
(そのまま片膝を着いて頭を下げる)
某は都からの商隊の護衛として彼地へ参った者です。
この山に賊徒共が集結し彼都市を襲撃するという噂を聞きつけ、放置できずにやっきた所…
司令官殿が既に討伐されておりましたので、沙汰が終わるまで待っておりました。 【む…郭殿は落ちられたようだな…】
【凍結か破棄かは郭殿の都合で判断して頂ければ…と思う】
【もし、凍結して貰えるならば…次回の解凍予定日時を教えて欲しい。】
【夜であれば平日週末とこちらは問題ないので大丈夫かと】
【今宵は遅くまでのお付き合い感謝致す…ではまた…再見!】
【では…スレを返します】 (賊を見つける。賊を捕らえた後、殺す。あるいはそのまま殺す)
(慈悲の心などないがゆえ、彼女の行動は全く躊躇することを知らない)
(ただ虫けらを踏み潰し殺してしまうがごとく、幼児のような加虐心を以て)
私の抱いた怨みは、諸君らの死を以てしても、到底拭い去れることはない。
何故なら、諸君らのか細い命になど、何ら価値はないからだ。
(征北将軍・郭桃嘉、売官の蔓延る朝廷での栄達など、彼女は望んでいなかった)
(むしろ、異民族との宥和政策に舵取りをしようとする朝廷からすると)
(問答無用に異民族を狩り尽くす彼女の存在は、眼の上にできたたんこぶのようなものであった)
……おおかた逃げてしまいましたね。今日はこの辺りで刀を収めておきましょう……。
(北方の飛将軍、彼女と戦う異民族は憎しみだけでなく畏怖も込めて彼女をそう称する)
……いや、まだ残っていますね。
(勧告に応じ、素直に出てきた男は、商人の護衛でやって来たと答えた)
……そうか、分かった。
(彼女は、出てきた男の頭の天辺から足の爪先までいかほども信用していない)
(故に、彼女の取るべき道はただ一つだった)
友軍がかつて、地元民を装う賊の衆徒に惨殺されたことがあった。
思いの外、私の猜疑心は強いのだ。すまないな。
(毒矢がつがえられ、彼に放たれる。同時に抜刀した騎兵が喊声をあげて突撃する)
【昨夜は醜態を晒し、申し訳ない】
【夜といっても、何時くらいからお付き合いいただけるだろうか】 【おはようございます。】
【醜態などと、あまりお気になさらぬよう…開始も遅かったですから。】
【そうですね、だいたい20:30〜であれば自分は大丈夫です。】
【あとは郭殿の都合で調整して頂ければ問題ないかと。】
【それでは改めて…連絡待っています。】 別にそれ自体はアリだよ
同じテーマが別の板でそれぞれ語られてるのは普通の事だし
(「スポーツの開催」をスポーツ・会場施設・アクセス手段それぞれをそれぞれの板で語るとかね)
ただ…どうも見たところ、最初に自分の頭の中で完全に決めちゃって
上手く行かないと板のせいにして流浪するタイプみたいだからなぁ…
これはまずうまくいかないよ 【どうしても、と言うのなら】
【皇帝側も賊軍側も受け持つ(皇帝と賊軍の首領を除く)GM的な立ち位置の一人を】
【あたくしがお引き受け致しますが?】
【今あるのが、スレ住人の武侠にぶっ飛ばされる賊軍の一人】
【現代で言うヒャッハー系】 >>208
お前は余計な事すんな
なんだよGMって板間違えてるだろお前 >209
【ふむぅ、“こちら側”を知る者か】
【“GM”を例えに出したのは、貴殿のような人がいれば説明の手間が省けるかと】
【まぁ、“進行役の一員”でもいいのだが】
【それとも、貴殿が進行役を引き受けてくれるかな?】
【それなら、私は純粋に参加者を楽しめる】 【郭殿への伝言です】
【連絡があれからないのだが…何か不都合でも生じたのだろうか?】
【もしそうなのなら…こちらの事は気にせずに、破棄扱いにしてもらってもかまいませんので。】
【何の問題もなく、解凍が出来そうならばそちらの都合に出来るだけ合わせますので】
【都合の良き日を教えて貰えると大変嬉しいです…それでは。(落ち)】
【郭殿へ伝言です】
【あれから約二週間…連絡がないのだが元気にしているだろうか?】
【現時点でロールの解凍が出来ない以上、お互いのキャラが拘束されてしまいかねません…】
【そこで今回のロールは「保留」という形を取らさせ頂きたい。】
【もしロールの解凍が可能ならば後日改めて連絡を貰えると嬉しく思う】
【それではまた会える日まで…再見!】 追い出された皇帝乙
追い出された先のスレも廃れ切ってるねーww >>216
そのスレはすでに放棄。また別なスレやってるよ。 …さて、思えば色々廻ってきたものだが…
ここいらで一休みするとしようか…。
【久々に覗いて見るとなんか寂れた村のよう…】
【折角なので少しお邪魔しますよっと】
【身上は>>132を参照して頂ければ】 さてさて、ではそろそろ休むとしよう…
【では失礼します…スレをお借りしました】 うーん…今日も平和な1日だったなぁ…。
平和続きなのはいい事なんだが…身体が鈍ってしまうのがなぁ…。
【今晩は。連夜ですが…今宵もまた待機させて頂きます。】
中原を風が吹き抜ける。
何処からともなく丸まった枯れ草が転がってきて、何処かに運ばれていく。
人倫は乱れ、乱世の足音が聞こえようとしている。
志有る者は憂い、覇気持つ者は牙を研ぐ。やがて来る時を想い。
士は己を知る者のために死ぬ。
江湖はそんな“士”が現れる事を願っている。
……時は、近い……
『新章・深山公主の乱(仮題)』近日開始予定。参加者募集中。
なお、予定は未定であり決定ではありません。
本編では予告無く内容が変更される場合もある事を予めご了承下さい。 【2年ぶりの復帰でプロフの改訂してみた】
【姓】李 (り)
【名】呟 (げん)
【字】項艾(こうがい)
【年齢】27歳
【性別】男
【身分・官職】武人・鉄破蹴刃脚の使い手(気を纏った蹴り技主体の足技使い)
【容姿】
身長:168cm
体重: 65kg
髪:黒(漆黒)で耳出しの肩迄の長さ。前髪は額位迄。
肌:浅黒い肌で左の二の腕に黒一色の鳳凰の刺青。
瞳:黒銀色
【衣装】白い文官服(麻製で生地の間に鎖帷子を仕込んでいる)、青い帯、
【希望】雑談、問答、宴席、拷問、陰謀、軍略、契り(義兄弟や養子縁組、婚姻等)
【NG】死亡(要相談)
【備考】
10の頃に家族を村ごと賊に襲われ焼き討ちにされる。
その時賊を退治した謎の老人(師父)に修行をつけて貰える様に懇願し、厳しいの条件のもとに許可された。
そして19年の修行の時を経て師父の教えを胸に都にやってきた。
『一恩十返』(一つの恩を受けたらその恩を十人に返しなさい)というものであり彼の行動の根幹でもある。
【ではプロフ投下のみ】 【さて、それじゃ待機してみようか】
【どなたでもどうぞ、プロフは>>226参照】 【さすがに誰もこないか…まあわかっちゃいたけどね。】
【継続は力也。時間あればまた待機するさ。】
【今宵はこれにて。ではまた…再見!】 覗いたら楽しそうだったのでカキコ
ちょっとしたイベントを考えてるんだけど、やってみてもいいんだろうか
一定期間参加者を募集して、参加者の多い陣営が勝つバトルイベント >>229
そのイベはかなり人数集まらないと尻すぼみになるな…… 陣営参加型イベント・「杯拳往来」
イベント期間〜6/10/23:59迄
イベント期間中に「侠客」か「義勇兵」いずれかの陣営に参加表明をしてください。
イベント終了の時点で参加者の多い陣営が勝利となります。
戦闘っぽいロールを回す、裏で暗躍する、終了間際で寝返るなど、ご自由にお楽しみください。
※参加の際は【侠客(義勇兵)に参加します】と明記をお願いします
※新規参加者の方を歓迎します。>>36を参考にキャラのプロフィールをご記入ください。
>>230
ですよねー…でもまあ、やってみようかなと。
たとえ一人でも参加して頂けるなら万々歳です。 【背景】
槐文帝の御代、天地は混迷を極めていた。
打ち続く戦乱と天災、凶作に伴う飢饉。男達は兵役に取られ、田畑は荒れるばかり。
百姓は土地を捨て、難民となって市城へなだれ込み、都市の治安は悪化する一方だった。
官吏は権力闘争と私腹を肥やす事に専心し、王候貴族は己の野心を満たさんと、愚劣な争乱に明け暮れていた。
乱れた世には無法が罷り通る。お尋ね者、あぶれ者、脱走兵。彼らは自らを義勇軍と称し、徒党を結して街道に満ち充ちた。
義の旗を掲げて、隊商や金持ちの邸宅、小領主の舘を襲い、奪い、焼き尽くす。その様は山賊野党と何ら変わりなかった。
とある城市の酒家。
一人の侠客が杯を煽る。武の心得があると見え、美酒に舌鼓を打つ間も携えた剣を手放さない。
杯を重ねる内に興が乗って来たのだろう、墨を擦ると筆を取り、店の壁になにやら書き付け始めた。
酒脱喧騒厘 独孤傾酌
街表行人絶 故郷思事千里
旅人何所去 百酔一夢如
そこへ数人の兵士が通り掛かった。正規軍ではない。みすぼらしい甲衣を付けた義勇兵だ。
皆酒に酔って赤い顔をしている。兵士の一人が聞こえよがしに言った。
「おい見ろ、上酒をひっかけながら詩なぞ捻りやがって。この御時世に暢気なもんだ」
「流れの半端者のくせに良いご身分じゃねえか。俺達は国を憂いて戦ってるってのによ」
「武侠なんて気取った所で、所詮は戦が怖いだけの臆病者さ。腰のダンビラは飾りだろう」
侠客は苦々しげに背を向けると、杯を煽り続けた。兵士どもがまた言う。
「……ほらな。売られた喧嘩も買えない臆病モンさ」
「あんな奴にどんな詩が書けるのか、どれ、ちょっと見てやろう」
「……ぷっ。くははっ、なんだありゃ。あれで詩のつもりか」
調子に乗った三下どもはだんまりを決め込む男の顔を覗き混み、よせばいいのに目を剥いて挑発する。
酔漢もまた単純な男だ。頭に血が昇り、兵士の嘲りが終わらない内に相手の鼻先を切り付けていた。
「……もう一辺減らず口を叩いてみろ。次は舌を切り刻んでやる」
「へっ。ようやくお目覚めかい。酔い覚ましに丁度いいや、遊んでやるよ!」
「おい、何だ何だ」
「喧嘩だ喧嘩!相手はごろつきの義勇兵だぜ、やっちまえ!」
「あの詩人気取りめ、俺の女房寝取りやがって!ぶっ転がしてやる!」
「おい誰か役人を呼んでこい!その間に俺もひと暴れするぜ!」
それまで傍観していた野次馬が対局の場に雪崩れ込むと、忽ちの内に酒場は騒乱の渦に包まれた。
亭吏の来るまでに死人が出ないと言う保証は無さそうだ。それに来たところで事態を収拾できるとは思えない。
この騒ぎに行き会わせたあなたは…………
【侠客側に味方する】
【義勇兵側に味方する】
※間に入って宥める場合、アクションを起こした相手に味方したとみなします。 >>232
全く…落ち着いて飯も食えやしない…。
(何やら店内が騒がしくなってきたようだ)
(男は我関せずを貫こうとしていたがそううまくいくはずもなく)
(傍観している側からコチラに吹き飛ばされてくる皿やら茶碗やらを)
(見切りながら全て受け止めると机に置いて)
お前らいい加減にしろいッ!ココは飯食うトコだぞッッ!
喧嘩なら表でやりやがれッ!
(そう言い放つと義勇兵の一人を外まで蹴り飛ばす)
(そのまま表まで自らも出ると先程蹴り飛ばした男に向かい)
(右脚を胸の高さまで上げると−左右に揺らしながら言い放つ)
…さあ、遊ぼうか…
【面白そうなので是非参加を。プロフは>>226です】
【という流れから侠客側でお願いします】 >>233
参加して頂きありがとうございました。
この結果はイベント終了時に描写いたします。
それまで奮戦するもよし、最終局面で寝返るもよし。
……期待させておいて肩透かしを食わせてしまったでしょうか。
このまま立ち去るのも寂しいので、少しお話をしませんか?
お酌程度ならお付き合い致しますわ。
(酒の壺を抱えて、しなしなと歩み寄る) >>234
いえいえ、こちらこそ。久々に面白そうな事だし…参加しないともったいない。
結果を楽しみにしつつ…(そんな手もありなのか!とビックリ)
いやいや、そんな事はないさ。
もう閉店かと思って出ようとしてたトコロだしな。
それじゃ折角だし、付き合ってもらうかな…。
(そういうと手にしていた茶碗をグイっと煽り…空にする) >>235
そう言って頂けると嬉しいですわね。
けれど、こうして雑談したり、待機なされたり、違うシチュでロールを回したり
その、褥を重ねたり……されるお客様の邪魔にならないようにしないといけませんかしら。
もしイベント関連の置きレスをされる場合は文頭に【イベント用レス】と断り書きした方が良いかも知れませんわ。
先に申し上げるべきで御座いました、どうかご容赦くださいまし。
まあ、素敵な飲みっ振り。好漢という呼び方がぴったりですわ。
さあ、どうぞどうぞ。釈放……もとい規制解除の御祝い酒でございます。
お勤めご苦労さまで御座いました。
(花のような笑顔を浮かべると、優雅な手つきで杯に酒を注いでいく) >>236
そうだな、その方が間違いや勘違い等起こしにくいだろうし。
心しておくよ。
返しレスナンバーも明記しておけば更に良し、といったところか。
これはどうも…。だがいつまた規制されるかわからないからな、コレばっかりはどうしようも。
(注がれていく酒と相手の笑顔を交互に見ていると満更でもない様子で)
(暫く見入ってしまう)
おおっとそうだ、お前さんも一杯どうだい?こうして知り合えたのも何かの縁だろうから。
まあ…無理強いはできないけどな。 >>237
ええ、そのようにお取り計らい願い申し上げます。
私は怠け者ですので期間が終了するまでは何の返信も進展も出来ませんが……ご了承くださいましね?
あら、こんなに強いお酒を月下美人に飲ませるなんて。良からぬ事を企んでおいででしょうか?
ふふ。冗談ですよ。折角逢えたのですもの、喜んで頂戴いたしますわ。
(小さな茶碗を持って、少しだけ気恥ずかしげに)
イベントが終了したら、改めてキャラとして参加してみましょうかしら。
その時は心から杯を酌み交わさせて頂きますね。
ときに、そろそろお時間は大丈夫でございましょうか?
明日も御座いますもの、どうかご無理なされませんように。 >>238
(茶碗を持ったのを確認すると酒瓶を近づけトトトっと注いでいく)
注ぐ相手が俺じゃ満足行かないだろうが…相手がいるのに手酌ってのはな。
そこら辺はアンタの好きにすればいいんじゃないか。
そうなってくれたらモチロン俺は嬉しいがね。
俺はまだ大丈夫だが…そろそろ閉店だというならコレを最後の一杯にするが? >>239
(茶碗に注がれた酒をくいと飲み干すと、ほんのり染まった頬を向け)
…………ご馳走様でございました。
ふふ、あなた様のような方と酌み交わせるなんて、好漢女傑にでもなったような気がいたします。
(ふらり、と立ち上がると深々と礼をして)
……ええ、あまり酒を過ごして醜態を晒してしまっては相済みませんもの。
愉しみは尽きないのですが、まだ先も御座います。今夜はこのくらいにしておきましょう。
また違うかたちであなた様にお会いできる日を、とても楽しみにお待ちしておりますわ。
どうぞ、おやすみくださいまし。
(もう一度深礼を取ると、闇に溶け込むように居なくなった)
【ご参加頂き、重ねてお礼申し上げます】
【お話しできて嬉しかったですわ。またいずれ。】 >>240
いい飲みっぷりだな…見ていてキモチよかったぜ。
此方こそ、アンタのような人と酌み交わせて旨い酒だったぜ。
そうだな…それじゃ俺もお暇するとしよう…お代はここに置いていくぜ。
(そう言うと代金分の小銭を机の上に置いて席を発つ)
ああ、その時まで…お互い生きてまた会おう…それじゃあな。
(そういうと店を出、夜の闇へと消えていった)
【此方こそ遅くまでの付き合いありがとうございました】
【それではおやすみなさいー再見!】 >>232
ふん。やっぱさびれた街じゃと酒もしょぼいわ。
早いこと用事を切り上げて、うちに帰って最高級の古酒を飲みたいものよ。
(ひとりでぶちぶち文句を言いながら、我は欠け茶碗を満たす安物の水割り酒をぐいっと煽った)
(……我がその街のその酒場におったんは、完全な偶然じゃった)
(領地経営に行き詰まった弱小領主が、昔の付き合いから我に借金を申し込んできたのじゃ)
(そいつは土地を担保にしたいと言うんで、我自ら査定をしてやろうと遠出して来たのが三日ほど前)
(じゃが、問題の土地は無駄に広く、畑ばかりで、近くにはろくな遊び場もないし、メシは薄味で酒は水で薄めたもんしかないときた)
(……査察の手間はかかるし、退屈過ぎるしで、そろそろ病気になりそうじゃ……)
(せめてもの慰みにと、酒を飲みに酒場に来てみたが、やっぱりしょぼいのは変わらず、気が滅入るばかりという具合)
なーんかないかのー。気晴らしになるような娯楽なり事件なり。
牛でも暴走して、薄汚い庶民どもを四、五人轢き殺したりしたら大騒ぎになって面白いかもじゃけど。
(と、ちょうどその時じゃった)
(義勇軍らしいチンピラどもと、ようわからん詩人気取りのへっぽこが、いざこざを起こしよったのじゃ)
(なかなか激しい応酬。軽い殺し合いになりつつある。まあ、我のおる席からはちと離れておるゆえ、逃げる必要はなさそうじゃ)
(おや、へっぽこ詩人の方に、加勢が入ったのう。義勇軍のチンピラをやすやす蹴り飛ばし、さらなる挑発をかましておる)
(脚の伸びといい、安定した構え方といい、ありゃ相当に修業を積んだ武人じゃな)
(義勇軍の方が数は多いが、こちらはどいつも大したことがなさそうじゃ。体つきを見ただけでもわかる)
(義勇軍は、仲間をやられて怒っておるが……数で押し潰せると思っておるなら、すぐ返り討ちに遭うかもじゃなぁ)
(それじゃつまらん。せっかく目の前で開演してくれた見世物じゃ。なるべく派手に、長引いてくれた方が面白い)
……おい、そこの旦那方や。
(我は、近くの卓におった、同じように見物を決め込んでおったチンピラ風の男たちに声をかけた)
この街じゃ、あの壁にあるような、女々しい詩が好まれるのかや? だとしたらちとこの街の男どもはふぬけとるのう。
ほれ、お前らもあのへぼ詩人を叩き出すのに手を貸したらどうじゃ。休んどったら男を下げるばかりぞ。
うまくやれたら、この店で一番高い酒をご馳走してやろうではないか……ん、行ってこい、頑張るんじゃぞ?
(我が挑発に乗ったか、それとも酒に釣られたか)
(七、八人の男どもが立ち上がり、義勇軍に加勢すべく、店の入口に向かっていった)
さあて、せいぜい楽しませてもらおうかの……。
(我はにやにやと笑いながら、酒に口をつけた。先ほどより、少し美味くなっているような気がした)
【何やら愉快そうな企画じゃのう。久しぶりに、のじゃーんと参加してみる】
【我は、義勇兵側に回ってくれよう。李呟殿も敵は強い方がやり甲斐があろうて……くくく】 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています