>>81
そりゃウチは高級妓楼だからねェ…料金を言うのは野暮ってモンだから、『安くは無い』と言っておきましょうか。
でもね……ふふふ、今は昼間の営業時間外だから気にしなくていいの。
お金はいらないわ。――…もし気になるなら、今度饅頭でも差し入れて頂戴よ。

(長い袖を唇に当てて、クスクスと忍び笑いをひとつ。)
(店に出す華美なそれとは違う素朴な作りの茶器に湯を注ぎ、ジャスミン茶を入れていく)
(急須の中でジャスミンの花がほころび、辺りに甘い花の香りが漂い始めた)