楽しみにしてるわね!……私の名前は玉葉。裏門で玉葉に用があるって言えば通してもらえるから。
……ん、おいしい。さすが味に煩いお姐さんの、とっておきの茶葉ね
(たっぷりと蒸らたジャスミン茶を小さな湯飲みに注いでいく。)
(飾り気の無い素焼きのそれの、ひとつを彼へ差し出しもうひとつは自ら唇に当てて)
(鼻を抜けるジャスミンの香りと爽やかな後味に、満面の笑みを零した。)
そうね、そういう人が多いけど…上流階級ったって鼻持ちならないヤツはいるし困りごとはあるわね
私はこういう性格だから、嫌なことは嫌って言えるけど、言えずに泣き寝入りする子は多いわよ。
(干した果物やら月餅やらが乗った盆を差し出しながら、少し眉を潜めて)