(野生の勘か、どうも怪しいところを感じた依頼に疑心を持ちながらも)
(屋敷に案内されれば、歳相応の娘らしく、その内装に目を丸くして輝かせ)
(さらに出された食事の質は、肉中心で、まさに獣人の好みに合うものであり)
っと…い、いいのか?
悪ぃなぁ…いやさ、オレこないだもちょっとやらかしちまって
大家のマリアに泣きついてメシくわせてもらってるんだけどさ
主への感謝が何とやらとか言って、全然量すくねぇでやんの
どうにも腹へっちまってさぁ…
…あ、これおかわりっ!
(満面の笑みを浮かべながら、皿を差し出し)
(そのあまりの食いように、気がついたときには既に必要以上のクスリを摂取しており)

ん? なんだ…なんつーか…この部屋、暑くねえか?
こう、暖房炊き過ぎって言うか…あ、あれ? 視界が…
…もしかして…おい、てめぇ、さっきのメシ…
ありゃ、何が入ってた…?
(ふらつく足を気合で抑えながら、立ち、獣特有の判断の速さで)
(躊躇せず短刀を抜き放ち、使用人へと突きつけ)

てめぇ…くそ、てめぇが…親玉か…
こすっからい真似しやがって…それでもチンポコついてんのかよってんだ…
心当たりはちょっと多すぎるが…恨みごと、ぶった切ってやるよ…っ…!
(使用人からゴルブスへと切っ先を移し、震える足に気合を入れ、構える)
(クスリに犯されながらも、立ち上る殺気は猛獣のような臭いをたて)