(洞窟をくりぬいて造られた、牢獄の一角に)
(獣人族の戦士、レーヌ・シャレットとドレンは対峙していた)
…貴様のような下賎が、よもや我等が王国の近くまで来るとは、な。
貴様ら人間の、獣人族に対する傲慢はおよそ留まるところを知らぬと見える。
(レーヌは口調こそ冷静だが、その声色には隠しきれない怒気が混ざり)
(憎々しげにドレンを見つめるその目は憤怒の紅に燃え)
さて。
我等が同胞を捕らえ、奴隷として使役してきた罪、軽いものとは思っていまいな。
貴様の処遇は我等が王が決めるところであるが…
…死を待つだけの身にしろ、最期の時間を楽に過ごせると思うなよ
(ドレンの目の前に愛用の長剣を突き立てる)
(怜悧な輝きはレーヌ自身の殺意を示し)
我等が同胞を誰に売ったのか、洗いざらい吐いて貰う。
貴様の命を切り刻むのは、その後だ…!
【遅くなったが…よろしく頼む】