(骨笛の音に応えて小柄な少女が小走りにやってきた…が
人間とはやはり感性が違うのか、それとも契約の強制力に逆らえないからなのかすっぽんぽん
うっすら膨らみかけの乳房や男の子とほとんど変わらない硬そうな尻も丸出しで)
何だよー普段はもーちょっと色っぽい格好してろって言ったろ?それとも…
(眉根を寄せてこちらを上目使いに睨んでいるアロエの周りをぐるぐると廻って)
何か切羽詰まってたか、ん?
(額に脂汗、腿をきゅっと締めた内股の格好でほとんど女性らしい丸みの見えない両足は細かく震えている)
何かお願いすることでもあるのかな〜…?
(背後につくとそこだけはいかにも悪魔らしい、尾てい骨の位置から生えたアロエの尻尾をくすぐり
次いでその下の尻の谷間をつつつ…と指先でなぞって)
何だっけ?芝居の台詞であったよなあ…
「“お願いします”を忘れているぞ」だっけ?
(偶然手に入れた聖遺物、正体はさる聖人の喉骨で作った笛だが
不遜にもタバコのように口の端に咥えてアロエの目の前でピクピクと動かして見せる)