「なっ!?」
自分の顎に手をかけた少年の宣言を聞き、彼を拒むように手を振りほどこうとする。
それもむなしく、少年の唇が自分の唇をこじ開け、舌から唾液が流し込まれる。
今まで味わったことの無いような甘い味に知らず知らずに舌を絡めてしまう。
心の奥では、孕ませるという言葉に嫌悪を感じる。
魔族に孕まされ、自分を抱きしめて謝っていた母の姿が思い出される。
口付けが終わり、自分の足を掴み、モノのように扱う少年に拒絶の言葉を投げかける。
「望まない…子供なんて…不幸になるばかりだ…ぜったいにっ…嫌だっ!」
毛皮が重なった寝床に投げ出される際に、わずかに抵抗するように繰り出した手が、少年のローブのフードにかかり、その下にある異形の角をあらわにする。
かわいらしい少年の顔に、そのねじくれた角は生理的な嫌悪をもたらす。
「やだッ…化けものっ!」
相手が魔物とわかっているから戦える。
力を奪われ、庇護する対象と思っていた少年の異形に恐怖と嫌悪があふれ出す。
身体がこわばり震えているのが自分でもわかる。
鉈のように肉厚な自分のダガーが、胸当ての、腕鎧の皮ベルトを切り離し防具を無効化していく。
一人で着る事が容易な革鎧は、少年の手で簡単に解体することが可能であった。
【とりあえず、孕まされるのを嫌がる感じのリアクションをしてみました。
あと、淫魔さんのお名前はなんと仰るのでしょう。】