「友達には可愛いって言われないけど、クルロスさんがそう言ってくれるなら
嬉しい」
「本当にそんな所があるんだ、すごいな…」
(素直に可愛いと褒めてくれるクルロスへの礼の言葉は、彼の語る外界の様子へ
の感嘆のため息へと変わって)
「……、あ、ゴメンなさい」
(小さい口が開き食べ物を咀嚼する度に童顔な顔付きは可愛く変形し、飲み込む
喉の動き、それ等一連の動きはクルロスの視線と意識を占め始めて)
(そんな彼へプエヌラが手を伸ばして来た、のでは無くテーブル中央の薬味台か
ら塩入れを取っただけで、腕の動きに付け根の腋の窪みと曲線が視界へ入って来る)
「クルロスさん、どうしたの? 僕の方をじっと見て」
(クルロスの視線に気付き、薬味台へ塩入れを置いたまま不思議そうな顔で問い掛けて)
【分かりました】