「クルロスさんが美味しいって言ってくれてよかった」
(笑顔へステーキを返したクルロスに、その大き目な肉を何度かに分けて
食べ飲み込んで)
「え? あ…ぁ、ありがとう、気がつかなかった…」
(口の周りのソースを拭い取ると自分の口へ運び食べたクルロスへ、恥ずか
しそうに頬を赤らめ毛長耳を垂れさせ、何処と無く落ち付かない様子で)
「ごちそうさまでした、ごちそうありがとう」
(そうしている内に二人の皿は空になり、満足そうな顔のプエヌラは改めて
クルロスへ礼をして)
「お食事は終ったようですね、食器をお下げします」
(会話が再開された事で食事が終ったと判断した店主がやって来ると、手馴
れた様子で二人分の食器を片手持ちして)
「ところでクルロスさん、帰りの際に入用な物があればおっしゃって下さい、
量次第では少しは割り引きしますので、よろしく」
(帰り際に、そう告げる店主もそれなりの商魂はあるようで)