「ああ、行こう」
(テントに向けて歩き出し、両手には先ほど買った道具を抱え
数日は食べていけそうな量の保存食を安く売ってもらった事を喜びながら
視線はついついふりふりと左右に揺られるプエヌラのお尻に向かい)
「そう、だな…七日程度…だからあと六日でここを出る事になるか」
(ここから少し先に大きな町があり、そこでは一ヶ月ほど滞在するのだが
小休憩と補充で寄る予定だった場所の為、それほど長い期間は予定されておらず)
「…プエヌラさえよければ、一緒にいきたい…が…」
(小声で呟きながら、それを両親が聞いて頷くはずがないのはわかっていて)
「すまん、今のは忘れてくれ」
(この子をたぶらかすような事は言えないと首を振って自分の中で諦め…)