【宗也 ◆lihRnFfAjO1D さんと使わせていただきます】

あ。悪い、倉庫の鍵かけたか確認してくるから先行ってて
(体育祭も中盤、用具係の腕章をつけた司は友人にそう言って)
(ちゃり、とポケットの中の鍵を慣らして校庭の隅へと足を向ける)
(出場競技は最小限に控えはしたモノの、流石にサラシも崩れてきて)
(施錠の確認がてら、サラシを巻き直して落ち着いて観戦しようと考えていた)

おーい、誰かいるかー?鍵締めるぞ−?
(予想通り鍵の開いていた倉庫の扉を開けて、中へと声をかけると)
――っと、宗也? 何で?
(思いがけない返事に、目を丸くしつつも中に入って鍵を閉め)
(ふと二人が出会ったときのことを思い出して苦笑する)
なんだかあの時みたいだな