>>59
ん……っし、と……
(肌を半ば晒した身体を丸め縮こまれば、)
(抱き上げながら――ああ確かに、女の身体に、においだ、なんて考えてしまう)
(と、自然とどうしようもない嗜虐、征服欲が男の頭の中で膨らんでいく)
……?……――
(いつだか詰まらない嫉妬に犯したことを思い出しながらボーっと歩き始める最中)
(腕の中の彼女がそれこそ女らしくも見える仕草で、)
(更に男を喜ばせる昂ぶらせる一言を放ってきた)
あァ、あー、……はいはい…
(何度も何度も愉しげに頷きながら、肩を揺らしながら、足早に)
(けれども、手触り良く露な太腿を付け根まで撫で回し愛撫を絶やさぬようにしたまま司の部屋へと歩みを進め)
くっく……ッ…流石俺の、…――恋人兼、奴隷だ
……ベッド?
(褒め称え、かつ羞恥を促す台詞を与え、その際にはちくりと内腿に爪が傷をつけて)
(暑さを残した廊下を抜け、「その為」に冷やされた司の部屋に入れば)
(許可さえあればその場でも続きを始めてしまいたいとばかり、抱き上げた姫を下ろす場所を尋ねる)
(その返答を受けた場所へ寝かすか、はたまた立たせてやろう)