>>85
っ、ひぁっ、やめ、みみ、やだ……っ
(嫌、と口にする割には、甘く微かな刺激にも腰の奥で喜んで、自分の返事を待っている――とは気付かぬまま)
(さらに脚を開かれあられもない格好で、首を横に振っても煽るだけと知っているのか)
っふ、ん、んっ……した、もん……キス、いっぱい……っ
(解されることなく身体を押し開かれた被虐感を味わいながらも、緩んだ口から漏れるのは)
(愛撫とは言えないようなスキンシップでも喜んでしまうのだと、甘い恋人らしい返事を聞かせ)
んく、ぅ……は、ぁ……
(ぎゅうと男を包み込んで、これ以上の余裕はないと思えるのに)
(飲み込んだ剛直はむしろさらに力を増し膨張しているように感じて)
(ただ押し込まれただけでも精一杯の身体を突き上げられればどうなってしまうのか)
(それは不安と期待を同時に覚えさせて)
(際奥に到達したそこは、幹の堅さとは違った柔らかさで内側を刺激する)
ん、んぅっ……
(求めるままに寄せられる唇を重ね、抱えられた脚と胸板につぶされる胸はすでに汗に濡れて)
(重ねる肌の熱さが互いの興奮を知らせ合って、まぐわう性器も喜び蠢く)
ん――ふやぁっ!?んうっ……
(離れた唇を追うように意識をそこに奪われていて、サラシを引きはがされ悲鳴を上げて)
(焦らされ続けた片方の胸も、愛撫を受けてた胸と同じく先端を尖らせていて)
(重ねる男の胸へと興奮を伝える)
んく、んっ、んっ……は、むっ……
(唇をなぞる舌に舌先を差し出し、軟体動物のように絡ませながら)
(腰の奥をノックされればそれに合わせて息を漏らし、身体も強ばらせて)
(舌の動きがおざなりになっては、それに気付いて舌を動かして)
(けれどそのうちに蕩けた腰から波及する快感にまた惚けてしまう)