「役に……立ちますか?」
 使えないよりは使える方がいい。使えない刃より使える鈍器。
「ならば、役に立てるようになります」

 今よりも幼い頃に死んだ母。剣鬼として旅の空に消えた祖父。名も知らぬ父。
 彼らが与えなかったモノの代わりを手にする数少ない機会かもしれなかった。

「悪くない……でしょうか?でも、寄せるって……」
 やってみると残念ながら、筋肉質の多い膨らみはあまり寄らなかった。
「あの、小頭ッ!小頭のがその……」
 固めのゴム板みたいな胸が少しずつ熱を帯び、脈拍が大きくなる。
 うっすら割れ目の見え始めた腹筋が震える。

 股間に湿り気が生じる。


【今夜はそろそろ凍結願えますか?】