>>20

…………………っ、ぅ……ぁ…………ダズ………?
(指がぴくんと動く。意識がゆっくりと、深い眠りから覚めていく)
(とても重たい瞼を開こうと力を目に入れる。閉じられているせいで真っ暗だ)
(その暗闇に寂しさと怖さを覚えて愛する人の名前を口にして、今その瞼は開かれる……)

【乱数判定:4】

…………ぁ、ここ……どこ…………?
(霞む視界で周りを見渡してもその愛する人はいない)
(じわりと目が熱くなるのを感じながらも、なるたけ冷静に状況を把握しようと辺りを見渡す)
(自分が寄りかかって座っているのは水路の壁、身の丈以上ある高さで手は届きそうにない)
(何よりズキズキする身体のせいでそれを試す気も起きなかったが……)

………………っ、うっ……、ぐすっ……、すん……っ。
(自分を襲った大水蛇は今この場にはいない。あの水蛇に連れ去られたにしろ、
パイプから落ちて流されてしまったにしろこの場に留まるのは危険だと判断すると重たい身体を起こして壁を伝いながら歩き出す)
(ただ魔物に汚されてしまった心の傷を癒す人はここにいない)
(今ぐずぐずと泣くわけにはいかない状況で、水路に悲しいすすり泣きの音が響くのだった)


【乱数値(この場から離れる):5】


【お疲れ様ですー、完全敗北です……】
【別れてしまったとはいえ苗床に流れ着く危機は逃れたので、まだまだ頑張れ…る……?】
【とはいえダズにべったべたなプラットが別れるだけで辛いのに、こういう状態はもっと辛い……】
【不謹慎ですが、リティアを男手ひとつ立派に育てる姿を想像すると……こう、笑いが……】