>>43

『よく分からんがこの首輪が何かあんのか?』

(その言葉にどきんと心臓が飛び跳ねる)
(悟られた? そんなに分かりやすいリアクションを取ってしまった? そんな声が心の中で木霊する)
(そしてようやく確信する。目の前の魔物は月並みの人間の知能があるということに)

……っ、ふるえちゃ、だめ…っ、ふるえちゃ……っ
(そうして知恵のある者がこの首輪を使って自身を操作する)
(その行動はかつての忌まわしき記憶に触れてしまう)
(身体が臆病な子どもみたいに震えだし、思わず自分に言い聞かせるように言葉を紡ぎいらない空気を消費してしまう)
(そんなことをしている間に、悪意のまみれた魔手が近づいてくる……)

【乱数判定(服従の首輪):8】

……ふっ、ぁ……っ、んむ、むぅ……っ
(水かきのついた冷たい手が僅かな膨らみに触れて、その形を変える)
(それと同時にまた首輪を通じて命令が伝わって抵抗の意思を奪っていく)
(出来ても僅かに、しおらしく胸を揉んでくる腕を抵抗の意味をなさない弱い力の手で掴むことしかできず)
(くぐもった喘ぎと共にまたポコポコと泡が口元から漏れて言って)


【お待たせですー】
【乱数値は相変わらずなんですけど、もし効果が解けた時の行動がなかなか思いつかなかったですね……】
【安易な噛みつき攻撃はダメって実証されましたし……w】