先生に連れられて隣の部屋に場所を移した。
先生と向き合う形でイスに座ると、少し間をおいてから、言葉を選びながら口を開く。
「……どう言えばいいのか……わかりませんけど……」
わたしは先日の放課後、男性教師と女子生徒が教室でえっちな事をしていたところを見てしまった事をまず伝えた。
「それで、わたしは別に二人がえっちな事をしていたのが嫌だったわけじゃないので、二人が不幸になるような事にはしないでください…」
つまり、厳罰や退学などにはせず秘密にしていてほしいという事を伝えた。
そして次に、その光景を見てからわたしの身体に起きた異変と、そんな時に知らないおじさんに援交を誘われて、誘惑に負けて断ることができなかった自分の弱さ。
今日までずっと身体が熱くてどうしようもなく切ない気持ちになってしまっている事を、ゆっくりと先生に話した。
全て話すと、わたしは胸に詰まっていたものが取れたような、安堵した気持ちになり、突然泣き出してしまった。