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(逃げ惑う市民。そして必死に避難誘導する防衛隊の地上部隊。)
(だが無情にも怪獣は彼らに迫り、多くの命が失われようとしていたまさにそのとき)
(彼らと怪獣の間に一筋の光が流れ落ちる)
(その光は徐々に白い肌の幼い少女の姿を形作っていって……)

「……コスモ・リリィだ!!」
「コスモ・リリィが来てくれたぞ!」
「ありがとう!コスモ・リリィ!」
「がんばれ! そんな怪獣なんてやっつけちゃえ!」
「よし! 怪獣はコスモ・リリィに任せて今のうちに市民を安全な場所に避難させるんだ!」

(怪獣退治に現れた正義の巨人少女コスモ・リリィに市民たちからの声援が飛ぶ)

……ほう、あれがうわさのコスモ・リリィか……。
コスモザウルスよ! やつをひねりつぶしてしまえっ!

(軌道上でコスモ・リリィが現れたことを確認したデモニスが命令すると、コスモザウルスはギョロッとした目をリリィに向けて……)

「グギャッ グギャッ! グゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!!」

(威嚇するようなほえ声を上げると、ドスドスドスと突進してリリィに体当たりをかまそうとするっ!)