なにっ!? ち、思ったよりも馬鹿力じゃねぇかっ
へんな技使いやがってっ……

(切りつけた腕をとられて、ギリギリと押し合いになるが、エネルギーで腕力を増強して有利に進めるウルトラの母に忌々しげに舌打ちをすると)
(押し返してくる勢いを利用して、背後に飛んで距離をとると)

へっ、止めだ止めだ……。
そもそもオレがまともに戦うなんてありえねぇっつーの。
てめぇの相手はこいつに任せるわ。

(そう言って、手を振るとババルウ星人の直ぐ傍に転送ゲートが開く)
(開いたゲートからのっそりと現れたのは、ガッシリとした黒い体躯の怪獣『ブラックキング』)
(しかも、どうやら強化改造をされているようで、特徴的な頭部の角がドリルになっている『改造ブラックキング』で……)

「ぎゅごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!!」

(吼え声を上げると、ドスドスドスドスと地響きを立ててウルトラの母に向かって突進するブラックキング)