>>577
(薄暗くじめじめとした地下牢には明り取りの窓すらなく、湿度や気温などからもおそらくはどこかのビルの地下だとみて間違いないだろう)
(目が覚めた萌衣が周囲を見回していると、どかどかと複数人の足音が近づいてくる)
(一人は厳つい顔立ちにがっしりとした体つきをした如何にも気質ではない撮った雰囲気を纏っている男で鉄格子越しにじろりと名を見下ろし品定めするように見ていて……)

……こいつか? 今日の「売り物」は

(その男が付き従っている男たちをちらりと見て声をかける。その男たちは萌衣も記憶にある廃墟で襲い掛かり攫って来たチンピラたちで……)

「へい、かなり極上のスケですからきっと桐原さんも気に入ると思ってラチって来たんすよ、どうすかねぇ? 気に入ったなら……」

(チンピラたちのリーダーらしい男が手をすり合わせてそんなことを言っている間にも桐原は牢の鉄格子をあけて入っていくと、芽依の腕をつかみ乱暴に引き寄せ無遠慮にその体に手を這わせていく。)
(大きな乳房を撫でまわし、むにっ とつかみお尻にも手を這わせて撫で、掴み、ぺしぃんっ と軽くたたいて……と全身を弄るさまは女を「物」として扱い品定めしているようで……)
(更に、芽依のあごに手を添えて ぐいっ と顔を上げさせて瞳を覗き込む。桐原と呼ばれた男の不気味に黒く濁った瞳は芽依の素性を見抜こうとしているかのよう)

……ふん……上玉のようだな……。いい奴隷になりそうじゃないか。

(そういうと懐から取り出した札束をチンピラに渡すと芽依は「商品」としてどうやら買い取られたようで……)

【此方こそよろしくお願いします】