ふ〜ん、そうなんだ…
(競泳水着について聞くと店員は熱心に話し掛けてきた)
(しかし女は気にする素振りも見せず、サイズの確認をして水着の購入を決定する)
(横を見ると「河井悦子」と書かれたスタイルの良い女の競泳ポスターが貼られていた)
(それを見て少し立ち止まるが、そのまま店を出てしまう)
さて…外も涼しくなってきたし買い物もできたから帰ろうかな!
(すでに外は薄暗くなっており、女は袋を持って駅の方角に進む)
(女が店を去った後、尾行している男が店員に話し掛けると店員はこう答えた)
1ー3
「彼女は競泳の選手で、オリンピックに出場してるんだ」
「そういえば、さっきこのポスターに出てる選手の妹が来たんだよ!」
(声を掛けられると店員は熱心にポスターの女について語り始める)
(女はオリンピック選手で、綺麗な容姿のためファンも多く付いている事や)
(妹は才能はあったが、現在は引退して自由に遊び歩いている事など)
(男が尾行している女が悦子ではなく澪(みお)という名前の女である事も話す)
4ー6
「このポスターの人?これはさっき来てた子だよ、君も見てたでしょ?」
(店員が語りだすと、どうやら女はオリンピック選手候補であったが)
(一年前に事故が原因で引退してしまったようだ)
(現在は競泳から離れて、海でボディボードをしている噂があった)
「それが突然、競泳の水着買っちゃうんだからね、復帰するのかな?」
「しかし最初は気づかなかったよ、昔と今じゃ別人みたいだね」
7ー9
「彼女は競泳で期待の新人で、次のオリンピックに出場するかもしれないんだ」
(店員が語りだすと、ポスターの女はまだ高校生で将来有望な選手のようだ)
「さっき、この子のお姉さんでビーチバレーで活躍してる選手が来たんだ」
(話しを続ける店員は、姉は恭子(きょうこ)という名前で、ビーチバレーで活躍してる選手だと説明する)
「姉妹だけど正反対の格好してるんだよね」
(店員が言うには恭子の試合は人気があり、客層は主に男中心だと話す)
0
「あ!ああ…これね、ちょっと趣味で置いてるだけだから気にしないで」
(見られたくない物を見られたかのような反応をする店員)
(ポスターの隅に「競泳女子、ハメ撮りシリーズ」という文字が入っていた)
(どうやらさっきの女にこれを見られたくない思いで)
(熱心に語り掛けていたようだ)