(ダンジョンの片隅、暗がりの道をランタンで照らしながら、小柄な少女が歩いていた)
(小さな体に見合わぬ大きな着衣、そして透けるような水色の髪の毛が、呼吸とともに小さく上下している)
(血の臭いか、どこか生臭いにおいが立ち込めているせいで、息をするのも少し苦しい)
(足元は所々どろりとした粘液か泥に包まれた石造りで、一歩ごとに僅かずつながら体力を奪っていく)
(元々キラムはダンジョン内で最も大きく安全な道を歩いていた。しかしそこは当然人通りも多い。それを避けて脇道に入ったところ、予想以上に入り組んでいたのだった)
(そのためこうして息を切らしながらも、前に進むしかなくなっていたのである)
少し迷子、ですか……
(口では弱音を吐いているようで、実際には楽観視していた)
(ここはまだダンジョンの浅い層。敵が出ても、今の自分なら簡単に勝てるだろう)
(しかしその油断は、初学者につきものの悪手だった。僅かな慣れが警戒心を奪い、隙を作っていたのだった……)
【お待たせしました。このような感じでいかがでしょうか】
>>147
【了解しました。若干遅くなるかもしれませんが、その時は事前に連絡させていただきますね】