(快感にだらしなく開いた口に蜜を流し込まれると、半ば反射的に喉が動いて飲み込んでいく)
(その顔は火照り、甘い蜜の毒に蕩けたようになるが)
(一方で手足は死の近い人間のように震えはじめて)
(特に指は地面を掻くようにもがき始め)
(ずるりと引き抜かれた棒のあとには、強引に開発された尻穴がひくひくと蠢いていて)
あ、ああ……終わり、ですね……
(手近に放り投げられたローブを力なく掴みあげると、下着も履かずにゆっくり羽織り)
(視点の定まらないまま、ふらふらと立ち上がって)
(助かったという安堵に思わずため息が漏れる)
あ、ありがとう、ございま、す……
(リザードマンのほうを一瞥すると、開いた瞳孔で見つめて一礼する)
(先ほど抱えられて通って来たばかりのほうへ力なく歩き始めて)
(真っすぐ立てないのか、壁に手をついてどうにか足を進める)
(そうしている間にもぴちゃぴちゃと音を立てながら太ももをつたって地面へ液体が垂れていく)
(鉄板に出入り口がふさがれていることなどすっかり頭から抜け落ちている)
【お待たせいたしました。よろしくです】