(口を押さえるものが無くなったましろの口から嬌声が聞こえてくる)
(近付かなくても聞こえるほどその声は大きくなって、バレるリスクが高まる)
(それでも男の手は動きを止めず、寧ろ更に苛烈になっていった)
(耳と指とそして目でましろの痴態を存分に楽しみながら、興奮がこれ以上ないほど盛り上がる)
(ましろのお尻に押し付けるズボンの中では怒張が痛いほど膨らんでいく)
(その興奮を代弁するように、指先に熱が篭ってましろの身体に与える刺激を益々増やし)
(遂には絶頂へと押し上げる)
(絶頂に達したましろの声は、走行音では隠し切れずドア横のシートに座っていた人を振り返らせる)
(今まで居眠りしていたらしいスーツ姿の中年男性は、余韻に浸るましろの姿を目にした)
(大きく目を見開き、口を開かせたその顔をマジマジと眺めた後、視線を逸らす)
(もしもましろが普段の姿であったなら痴漢と思って止めに入っただろう)
(だがこの男性は、大胆に開かれたコートの中から飛び出した胸が水着に包まれているのを見た)
(ましろと男はカップルで、電車の中でそういうプレイをしていると思ってしまった)
(視線を張り付かせる人はいないが、他の乗客にも気付いている人がいたかも知れない)
(痴漢が出る噂はあるのだから、見物する気分の乗客もいるだろう)
(男にとっては天国で、ましろにとっては地獄のような空間)
(誰の邪魔も入らないのを良いことに男は更に大胆な行動に出ることにした)
(もたれかかるましろの背中を胸で受け止めたまま、左手を胸から離して腰を引く)
(そしてズボンのファスナーを下ろして、中から取り出した物をましろのお尻に押し当てた)
(ズボンに収まっていた時よりもハッキリとした感覚がましろの身体に伝わる)
(硬くて熱く、生き物のように脈動し、その形状はシンプルとは言い難く複雑で卑猥とも言える作り)
(ましろが実物を見たことあるかはわからないが、どう扱う物かは知っているだろうか)
(今指が軽く触れる秘所に、突き入れて激しく搔き回す為の肉槍)
(だが、その大きさは指とは比べ物にならない)
(太さは指を二本束ねたよりも、その倍以上は太く)
(深さも第一関節はおろか人差し指を根元まで入れて、更に倍にしたような深さまで達する)
(ましろの膣を全て埋め尽くすには十分過ぎる大きさと言えた)
「気持ちよくなってくれたみたいだね。
でも、今よりもっと気持ちいいこともしてあげるよ。
わかるよね、お尻に当たってるのが何か。
コレをココに挿れたら……」
(絶頂の余韻に浸っているましろの耳元でまた男の囁きが聞こえてくる)
(ココと言いながら、愛液に塗れた割れ目を同じく愛液に濡れた指で押し開く)
(開いた幅は丁度、お尻にぶつかるものの太さと同じくらい)
「もっと、気持ちよくなれるよ。
今の快感の数倍数十倍、いや比較できないくらいね。
挿れて欲しい?」
(ましろの耳に息が吹きかけられる)
(誘いかける言葉と共に、お尻の谷間にそって肉棒を更に押し付けていく)