>>512
いったいどれだけの時間余韻に浸ってたのだろうか。
息も出来ずにいた絶頂の余韻も徐々に冷めて、わたしは未だに乱れた様子でハァハァと浅い呼吸を繰り返していた。
意識がはっきりしてくる。 そして自覚する。
…わたし…とうとう痴漢の指で…。
わたしは今まで絶頂という快感の頂に上った経験が無かったのだが、さっきのがその絶頂だという事はなんとなく本能で理解していた。
悔しい…。 こんな人にわたしは弄ばれて、一番見せてはいけない姿を、それも大勢の人がいるこんな場所で晒してしまった。
瞳が涙で滲む。 どうしてわたしがこんな羞恥を受けなければいけないのか。
生まれてからしばらくの記憶はないけれど、ますたーと出会って、それから今まで一緒に楽しい毎日を送って来ていた。
自分でいうのもなんだけど、人に恨まれる事や嫌われる事をしてきた覚えは一切無い。
なのにどうして…? …運命…だとでもいうのだろうか…?

わたしを支えていた男が背中でごそごそと動いていた。
何かをしている、そう思った時、わたしのお尻に硬くて熱い何かが押し当てられた。
それは先ほどよりもはっきりと感じ取れる。 お尻で脈打つそれは、男自身のモノだろう。
…そんなもの当てないで…気持ち悪い…。
男はいきり立つそれを見せ付けるかのようにぐいぐいと押し当ててくる。
まるでその大きさや形をわたしに伝えるためにやっているようだった。
正直言って、大きすぎる、それがわたしの第一印象だった。
ますたーのモノは見たことはないけれど、それでもこんなに大きな物が下着の中に隠されているわけがない。
だけど男のモノはわたしが想像しているモノより段違いに大きい。

押し付けられたそれに気を取られていた時、男はまた小さな声で囁いてきた。
「気持ちよくなってくれたみたいだね。 でも、今よりもっと気持ちいいこともしてあげるよ。 わかるよね、お尻に当たってるのが何か。
コレをココに挿れたら……」
ココといいながら男の指はわたしの割れ目を指で押し開いていった。
密着していた割れ目が開かれ、ピンク色の敏感な粘膜が外気に晒される。
ココに…アレが入る…。 わたしの脳裏にまた、いけない想像が過ぎる。
男によって開かれたわたしの割れ目に男のモノがあてがわれ、そうして根元まで強引に挿入する男の姿。
「もっと、気持ちよくなれるよ。 今の快感の数倍数十倍、いや比較できないくらいね。 挿れて欲しい?」
わたしの耳に生暖かい吐息が吹きかけられる。
治まり始めた胸の鼓動がまた段々と早くなっていく。
男は誘いの言葉と共に、お尻の谷間に沿って自身の大きな肉棒を押し付けていく。
胸が高鳴り、息遣いがまた荒くなっていく。
男の肉棒はわたしの股の間にするりと移動すると、前後に動きながらぬるぬるになった割れ目を刺激していく。
愛液をたっぷりと塗りたくるように、男は腰を前後に動かしていた。

男がわたしに前かがみの体制にさせる。
ドアに両手を突いて、お尻を少し突き出した格好、男のモノが挿入しやすい姿勢だった。
男の指がわたしの割れ目をさらに押し開く。
肉棒を掴んだ男は、それを押し開かれた割れ目にあてがっていく。
男の腰がゆっくりと前進する。
肉棒が開かれた穴の中へとゆっくりと沈んでいく。
わたしはその一連の動作がとてもゆっくりに感じていた。
まるで他人の行為を見ているかのように、頭の中で鮮明にイメージしていた。
アレが…入っちゃう…。
女性の性器に男性の性器が挿入…。
つまり…セックス…。
このままわたしはこの男と…セックスしちゃう…。
避妊具もなにもない、生の本番。
この男とわたしはこれっきりの関係、きっとこの男は避妊する気は無いだろう。
膣の奥の最も深い部分に、思いっきり精液を流し込んでくるはずだ。
一応わたしの体は自分で妊娠するかどうか決める機能がある。
それでも、これから行われる行為次第では、それを完全に使えるかどうかわからなかった。

肉棒がさらに奥へと進んでいく。
押し開かれた割れ目の中に亀頭が沈んで段々と見えなくなっていく。
十分にほぐされたわたしの秘部はあんなに大きかった男のものを徐々にくわえ込んでいく。
男のサイズに合わせて膣壁が押し開かれていくが、痛みは全く無い。
そしてとうとう肉棒の先端が処女膜に到達する、その時だった。