>>13
(その演劇を、デートのプランに入れたのは正解だったようだ)
(囚われの身から救われたユーシャの目は、いつにも増してとろけていた)
(恋する気持ちが、その青い瞳の奥で揺れており、その温かい感情はまっすぐに俺に向けられている)
(その眼差しは、ただでさえ高ぶっていた俺の欲望を、さらに激しく燃え上がらせた)
(隣同士の席をつなぐように、握り合わされた俺とユーシャの手)
(彼のしっとりした、柔らかい手に、俺の太くてごつい指が絡む……)

(二人で入る宿屋を探して、街をうろつく)
(ユーシャが見つけた宿屋は、古そうではあるが、雰囲気は悪くなさそうだった)
(石をふんだんに使った建築なので、少なくとも、防音はしっかりしているだろう)
(ちょっと激しいプレイをして、ちょっと激しく喘ぎ声を出しても、外に漏れる心配をしなくて済む)

うん、いいな。ここにするか。……おっと、置いていかれるわけにはいかないな。すぐ行くよ。

(手招きされるがままに、ユーシャとともに宿屋に入る)
(ありがたいことに、そこはフロントが間仕切りで隠されているタイプの宿屋だった)
(フロントのカウンターには、小さな小窓があり、宿屋の店員とはその窓を通じて、鍵や宿泊代をやり取りする)
(つまり、客は店員に姿を見られずに宿泊できるというわけだ……俺たちみたいな目的で部屋を借りたい客には、ありがたいサービスといえる)
(俺は、「二人で一部屋、五時間休憩」という注文で、部屋を借りた。すかさず、小窓から鍵が出てきたので、それを受け取る)
(鍵に刻まれた部屋番号を見て、ユーシャと一緒にそそくさと移動する)
(店員には見られなくても、同じ宿泊客とすれ違ったりしたら気まずいので、部屋にはなるべくさっさと入らなければならない)
(そして。いざ、部屋に入れば。内側から鍵をかける。これでもう、邪魔は入らないし……誰も気にしなくていい……)

……ユーシャッ!

(俺は、ユーシャの小さな体を、背後からギュッと抱きしめた)
(劇場から、この部屋に来るまでの時間に、溜まりに溜まった欲望を、彼の背中からすり込むように)
(細く、小さく、柔らかく、いい匂いのする、ユーシャという恋人)
(彼のスカートのお尻の部分に、俺は自分の股間を……もっこりと膨らんだ、ズボンの前の部分を、ぐりぐりと押しつける)

ユーシャ……ユーシャ……さっきの劇でのお前は、可愛過ぎたよ……本当に、お前がお姫様でも良かったぐらいだ。
ユーシャ……俺は……あの劇の、続きがしたい。勇者の物語なら、助け出されたお姫様は、助け出した勇者と結ばれるんだ。
今すぐ、結ばれたい。体と体で。肌と肌で、お前とくっついて、離れないようになりたい……。

(言いながら俺は、さわっ、と、ユーシャの平たい胸を、右の手のひら全体で撫でる)
(もう片方の手は、もっと下の位置にあった。ユーシャのすべすべなふとももを撫でながら、徐々にスカートの中へ入り込んでいく……)

【誘われ方……むしろ、グッドです!】
【こちらもこんな風に、貪らせてもらいますよー!】