>>152
ははは、まあ、トンズラってのは冗談としても、あまり大っぴらにできないことをしちゃったしな。
ちょっと恥ずかしいから、できれば見られないように出る……ぐらいの感覚でいいだろう。
ああ、行ってこい。急がなくていいからなー? ……さて、俺も着替えてくるか。

(しっかりとお尻を締めたまま、ペンギンのような歩き方で更衣室に向かうユーシャを、微笑ましく見送る)
(ユーシャだけでなく、俺も借りていた衣装を着ていたので、それを脱いで自前の服を身につける)
(着替えながら、ユーシャが今日着た、いくつかの衣装を思い出す……)
(お姫様風のドレス。可愛いバニースーツ。そして、セクシーな踊り子風衣装)
(どれも、とてもそそった。あの宿も、この酒場も、また来よう)
(もちろん、次に来る時には、ユーシャに酒を飲ませないよう、気をつけなくてはなるまい)

(とりあえず、店員に見つかることなく、服を着替えることには成功した)
(客席フロアーの方をこっそりうかがってみたが、特に大騒ぎになっている様子はない)
(先ほどのユーシャのステージへの乱入も、気にするほどの問題ではなかったようだ)
(よく考えれば、ここは大勢の人間がお酒を飲んで、陽気に騒ぐ場所なのだ。きっと普段から、ハメを外す人は珍しくないのだろう)

ああ、問題はなさそうだ。普通に、腕を組んでおうちへ帰れるぞ。
……さあ、おいで。

(更衣室の外で、着替え終わったユーシャと合流する)
(店とトラブルにならずに済んだようなので、俺はすっかり気が楽になり、再びユーシャといちゃつくことにした)
(彼の左腕に、俺の右腕を絡めて、小さなカラダを引き寄せる)
(時々忘れそうになるが、俺の隣にいる彼はまだ十歳だ。背格好も、歳相応。本当に、そこらへんにいる子供と大差ない)
(それなのに、もう数え切れないほどに、俺の欲望を受け止めてくれている……俺の恋人として)
(きっと、これからもずっと、一緒にい続けるだろう。彼を手放すなんて考えられないし、そんなことになったら、耐えられるとも思わない)

……なあ、ユーシャ。実はな、知り合いの貿易商の人から聞いた話なんだがな。
山をいくつか越えた、ずっとずっと向こうに……男同士でも結婚できる制度のある国があるんだそうだ。
そこでは、俺たちみたいなカップルでも結婚式をあげられるし、祝福してもらえるらしい。
俺、今、頑張って働いて、引越しの費用を集めてるんだ。
いつか、必要なお金が貯まったら、一緒にその国に引っ越して……正式に結婚、してくれないか?

(ユーシャの目を見つめて、俺は真剣に言った)
(今日のデートは、いろいろなことがあった。そのほとんどはエッチな思い出だが……最後を飾るのは、今までできなかった、プロポーズだ)
(俺たちがずっと一緒なのは変わらない。でも、やっぱり……ウエディングドレス姿のユーシャの姿も、見てみたいじゃないか)

(薄暗い夜の街角を、俺たちは身を寄せ合って、家路に向かう)
(夫婦の営みは、今日も、明日も、その先も、ずっと続く)

【というわけでー……こちらは、こんな風な形で、締めさせて頂きます!】
【たっぷりの濃厚な行為、堪能させて頂きましたー!】