>>507
ふぇ?
今の蹴り?
(きょとんとする千歳だが、叔父さんのリクエストなので、もう一度やってみる)
いくよぉ…てぃ!
(好きだからかどうかは知らないが、剣よりは様になっているように見えないこともない)
うん、できるかどうかわからないけど、格闘家やってみたい!
(叔父さんの視線に気づこともなく、千歳は無邪気に喜んでいる)


(そして戦闘はあっという間に終わった)
(へっぴり腰の攻撃だったが、モンスターは避けることもなくそれに当たって消えていった)
や…やった…?
(どうやら、この手のゲームによくあるチュートリアルのような戦闘だったらしい)
勝った…ぼく、勝った…!
(緊張したままの千歳に、叔父さんが話しかけてきた)
う…うん…なんとなく…だけど…は…はぁぁっ…はぁっ…
(そこで緊張が途切れ、滲んだ汗を拭うのも忘れて荒い息を吐く)
(やがて息が落ち着くと、千歳はパッと笑顔になって飛び跳ねた)
やったぁっ!叔父さん、見た?見た?
ぼく初めてでモンスター倒せたよぉ!
(チュートリアルでも千歳にとっては初めての戦闘での勝利である)
(その喜びは相当なものだったのだろう)

(そんなわけで、街に向かう途中、さらに同じモンスターを何匹か倒していく)
(どれも簡単に倒せるから、戦闘に慣れるには適している相手だった)
っ…えぇい!
(女の子みたいな気合と共に、ぼこんと風船みたいなモンスター叩いて倒す千歳)
やっぱり、弱い敵だからお金も少ないよね…
(モンスターが落としていったお金を拾う千歳に、叔父さんが話しかけてくる)
アルバイト?
…あ、街でお金を稼ぐって、そういう事なんだね。
(納得したように頷く千歳)
(聞けば内容は道具屋の用心棒との事)
…うん、早めにお金貯めるなら、そういうのもやっていかないとダメだよね!
(胸の前で両手で握りこぶしを作って、街の方を見る)
じゃあ叔父さん、街に着いたらさっそく道具屋に行こう!
(言うが早いか、千歳は街に向かって歩き始めた)

【うん、イベント楽しみ!】
【なんだけど…もうすぐ時間だから、次のレスで凍結にしてもらってもいい?】