ふぇ?
今の蹴り?
(きょとんとする千歳だが、叔父さんのリクエストなので、もう一度やってみる)
いくよぉ…てぃ!
(好きだからかどうかは知らないが、剣よりは様になっているように見えないこともない)
うん、できるかどうかわからないけど、格闘家やってみたい!
(叔父さんの視線に気づこともなく、千歳は無邪気に喜んでいる)
(そして戦闘はあっという間に終わった)
(へっぴり腰の攻撃だったが、モンスターは避けることもなくそれに当たって消えていった)
や…やった…?
(どうやら、この手のゲームによくあるチュートリアルのような戦闘だったらしい)
勝った…ぼく、勝った…!
(緊張したままの千歳に、叔父さんが話しかけてきた)
う…うん…なんとなく…だけど…は…はぁぁっ…はぁっ…
(そこで緊張が途切れ、滲んだ汗を拭うのも忘れて荒い息を吐く)
(やがて息が落ち着くと、千歳はパッと笑顔になって飛び跳ねた)
やったぁっ!叔父さん、見た?見た?
ぼく初めてでモンスター倒せたよぉ!
(チュートリアルでも千歳にとっては初めての戦闘での勝利である)
(その喜びは相当なものだったのだろう)
(そんなわけで、街に向かう途中、さらに同じモンスターを何匹か倒していく)
(どれも簡単に倒せるから、戦闘に慣れるには適している相手だった)
っ…えぇい!
(女の子みたいな気合と共に、ぼこんと風船みたいなモンスター叩いて倒す千歳)
やっぱり、弱い敵だからお金も少ないよね…
(モンスターが落としていったお金を拾う千歳に、叔父さんが話しかけてくる)
アルバイト?
…あ、街でお金を稼ぐって、そういう事なんだね。
(納得したように頷く千歳)
(聞けば内容は道具屋の用心棒との事)
…うん、早めにお金貯めるなら、そういうのもやっていかないとダメだよね!
(胸の前で両手で握りこぶしを作って、街の方を見る)
じゃあ叔父さん、街に着いたらさっそく道具屋に行こう!
(言うが早いか、千歳は街に向かって歩き始めた)
【うん、イベント楽しみ!】
【なんだけど…もうすぐ時間だから、次のレスで凍結にしてもらってもいい?】