(男に抱えられた千歳はピクリともしない)
(少しでも意識があれば助けを求めることもできるが、その気配もない)
(かなり強い打撃だったようで、完全に気を失っているようだ)
(人気のない裏路地を進み、男は営業しているのかどうかも怪しい寂れた宿へと入っていった)
…っ…ぅ、あっ…
(股間に何かが擦れる感覚に、千歳は微かに呻いて身じろぎする)
(次の瞬間、千歳のお尻が思い切り叩かれた)
あっっぐ、ぅっ!
(まどろんだ意識が強制的に覚醒させられ、千歳は混乱の中で目を覚ました)
…え…?
なに…ここ、どこっ…っきゃうぅ!
(現状を把握する前に再びお尻が叩かれ、千歳は甲高い声で悲鳴を上げた)
な、ぁっ…ぐうっ!…え、ひゃううっ!や゛、やめ…ひぐぅっ!
(何がなんだか分からずにお尻を叩かれ続け、千歳はそのたびに悲鳴を上げる)
(真っ赤になったお尻が、焼けるように熱い)
ひっ…ひぐっ…や、やめて、ぇっ…おね、がい、れす…
(泣きながら震える千歳の耳元に、酒臭い息がかかり、道具屋で聞いた男の声が聞こえてきた)
(そこで千歳は、ようやく自分に起きた事態が分かってきた)
(でも事態が分かっても、縛られた千歳には何もできない)
(生まれたての無防備な姿を、男に晒して震えているだけの存在)
(耳元に近づいた男の口から、千歳の聞き慣れない単語が聞こえてきた)
な、なに、それ…やだ、やだやだやだっ!
誰かぁっ!助け、助けてっ!誰、が、ぁああぁぁぁぁあ!
(助けを求める千歳の声が、そのまま絶叫へと変わっていく)
(男のいきり立つ肉棒が、何の準備もしていない千歳のお尻の穴に捻り込まれていった)
あぎっっいいいぃ!痛っ…痛い、痛いっ!お尻、やめっ…っひぎいいぃぃいぃ!!!
(男はそのまま肉棒を根元まで挿入すると、気持ちよさげに激しくお尻の穴を犯し始めた)
痛いよぉお!誰かっ…誰か、助けっ…おっ…叔父さんんんっ!
叔父さん、叔父さん、助けでっ!助け、て、ぇえぇ!
(助けを求める声は、薄暗い路地裏に消えていく)
(そのまま千歳の視界は、闇に沈むように暗くなっていった)
……ひあぁっ!?
(…気づいた時、千歳は涙を流しながら街の入口にいた)
…はぁっ…はぁっ…え……ぼ、ぼく……?
(夢、かと思ったが、どう考えても違う)
(薄暗い部屋、男の酒臭い息と声、尊厳も何もかも踏みにじるような男の行為)
(全てが記憶の中に鮮明に残っている)
…っ…うぁ、ぁっ…うあぁあぁぁぁっ!
(がくがくと震える千歳の耳に、叔父さんの声が聞こえてきた)
ゲ…ゲーム、オーバー…?
あんな…ひどい、事されて……痛くて…気持ち、悪くて……う、ぇぇ…
……やだ…やだよぉ…ぼく、もうやだ…
(初めてのイベントでの出来事で、さすがにこたえているようだ)
【ゲームオーバーって、こういう書き方でいいの?】