(千歳の雰囲気を察したのか、叔父さんが謝ってきた)
えっ…叔父さん、あの時いなかったの?
うー、ひどいよぉ。
(あの時の状況を見れば怒ってもいいところだが、記憶が曖昧になっているからか少しふくれる程度)
(でもゲームをクリアするには、叔父さんの協力が不可欠だ)
うん…ぼく、元の世界戻んないとなんないもんね。
頑張んないと…なんないもんね。
(叔父さんの励ましに、小さく呟く)
(でもゲームを続けるということは、これからも苦しい目に遭う可能性がある事も示している)
(まだ僅かに迷っている感じだったが、叔父さんの言葉に、大きく頷いた)
うん…叔父さん…ぼく、頑張るよ
(そのころ叔父さんはステータス画面を操作しているのだが、千歳にはそれは分からない)
ふぇ?
(突然叔父さんに聞かれ、キョトンとした千歳)
え…あ、何か、さっきより気分いいかも!
(そこで千歳も叔父さんが何かした事に気づいた)
叔父さん、ありがとー!
ぼく、これでなんとか頑張れるよぉ!
(何となく髪を撫でられているような感じがして、千歳ははにかむように笑った)
(千歳と話しながら、叔父さんは用心棒以外の仕事を考えている)
(何もする事なしに空になったコップを眺めていると、宿屋の主人が話しかけてきた)
え…あの…あ、ありがと。
(いきなり話しかけられてオドオドする千歳だが、主人は優しく話してくれる)
(出世払いの意味はよくわからないが、今の千歳に宿を貸してくれる事は分かった)
(笑顔で頭を撫でてくれる主人に、千歳は嬉しそうに笑った)
う、うんっ!お願いします!
あとあと、バイトもやらせてください!お金とかいるんです!
(叔父さんの言うとおり、これが正しいルートらしい)
(優しい主人と知り合えて、千歳は再びやる気が沸いてきた)
【じゃあ宿屋とかめいっぱい利用しちゃうねっ】