>>531
(千歳の雰囲気を察したのか、叔父さんが謝ってきた)
えっ…叔父さん、あの時いなかったの?
うー、ひどいよぉ。
(あの時の状況を見れば怒ってもいいところだが、記憶が曖昧になっているからか少しふくれる程度)
(でもゲームをクリアするには、叔父さんの協力が不可欠だ)
うん…ぼく、元の世界戻んないとなんないもんね。
頑張んないと…なんないもんね。
(叔父さんの励ましに、小さく呟く)
(でもゲームを続けるということは、これからも苦しい目に遭う可能性がある事も示している)
(まだ僅かに迷っている感じだったが、叔父さんの言葉に、大きく頷いた)
うん…叔父さん…ぼく、頑張るよ
(そのころ叔父さんはステータス画面を操作しているのだが、千歳にはそれは分からない)

ふぇ?
(突然叔父さんに聞かれ、キョトンとした千歳)
え…あ、何か、さっきより気分いいかも!
(そこで千歳も叔父さんが何かした事に気づいた)
叔父さん、ありがとー!
ぼく、これでなんとか頑張れるよぉ!
(何となく髪を撫でられているような感じがして、千歳ははにかむように笑った)
(千歳と話しながら、叔父さんは用心棒以外の仕事を考えている)
(何もする事なしに空になったコップを眺めていると、宿屋の主人が話しかけてきた)
え…あの…あ、ありがと。
(いきなり話しかけられてオドオドする千歳だが、主人は優しく話してくれる)
(出世払いの意味はよくわからないが、今の千歳に宿を貸してくれる事は分かった)
(笑顔で頭を撫でてくれる主人に、千歳は嬉しそうに笑った)
う、うんっ!お願いします!
あとあと、バイトもやらせてください!お金とかいるんです!
(叔父さんの言うとおり、これが正しいルートらしい)
(優しい主人と知り合えて、千歳は再びやる気が沸いてきた)

【じゃあ宿屋とかめいっぱい利用しちゃうねっ】