(お客の相手をしながら、主人の酒や料理をせっせと運ぶ)
(目まぐるしい忙しさで、疲れを感じる暇もないくらいだ)
あ、えっと…ビール3杯ですね…ありがとーございます!
(少したどたどしさは残るけど、いつの間にか千歳も自然にウェイトレスをこなしていた)
(男たちの喧騒がもたらす熱気の中、千歳の小さな体がちょこちょこと動き回っている)
…はぁっ…つ、つかれ、たぁ
(注文がひと段落し、ハンカチで汗を拭う千歳)
(一息ついたことで、この忙しさで溜まった疲れが噴き出してきたような感じ)
(そんな千歳に目を付けたのか、そばのテーブルの男がコップを勧めてきた)
ふぇ…あ、ありがと、ございますぅ…んっ…ごく…
(何故か千歳は何かに誘われるように、それを手に取って飲んでしまった)
(甘い香りが鼻を抜け、甘い味が喉を通り、それが体の疲れを癒していくような高揚感)
ふわ…甘い…
(疲労感も手伝って、千歳は断りきれずにコップを空けてしまった)
(また注文が入り、忙しさが戻ってきた)
ふわわ…えと…果実酒2杯…と…ソーセージの詰め合わせ…れすね
(動き回って酔いが回っているのか、千歳はぼんやりした感じで仕事を何とかこなしている)
(頬は上気し、瞳は視線が定まらずトロンとしている)
(触られたり撫でられたりしても、手を振り払う事もしなくなった)
(本当はキチンと振り払うべきなのに、何故かそうしなくてもいいような気分になっている)
(あるお客は、あからさまに千歳のお尻をまさぐってきたが、それも振り払わなかった)
(そんな時、あるテーブルで男がスカートの中に手を入れて太腿の付け根を撫でてきた)
ふ、ぅんっ…!
(ぞくっとした感じの刺激が足から伝わり、千歳は思わず声を出してしまった)
(その声を聞いて、男が指をさらに太腿の付け根に伸ばしてくる)
(それに合わせるように、千歳はその男にしかわからないようにスカートを捲りあげて、際どいビキニと小さく膨らんだ股間を見せた)
(千歳の行為に驚いたような表情を見せた男だが、すぐににやつくとその膨らみを撫でてくる)
ん、ぁっ…
(小さく喘ぐ千歳に、男は個人的な注文をしてくる)
(本来なら聞く耳も持たない話だが、千歳はその注文に胸の鼓動が跳ね上がるのを感じた)
(注文を書く紙に、自分の部屋の場所を記して男にそっと渡す)
お店終わったら…会お?
(小さく呟くと、千歳はまた仕事へと戻っていく)
【せっかくドキドキする展開なのに、ごめんなさい、もう時間なの】
【これで凍結にしてもらっていい?】