>>672
(千歳が優勝賞品として台の上へと連れてこられて座らせられると)
(会場はどよめき、そしてしばらく後に「可愛い…」という声が多くあがりはじめる)
(司会の説明によって千歳が一番人気であり同時に参加者であることなどが解説され)
(会場は大した混乱はないまま、試合が始まることになるのだった)

(そして、準決勝へと進んだのは見覚えのある男だった)
(千歳に最初に札を貼り付けた、筋肉隆々の黒い鎧を着込んだ男)
(どうやらこの近辺でも名のある戦士らしく、巨大な剣を担ぎ千歳を狙う)
(あの男を倒せば優勝、それだけに叔父も集中していたが)
(同時に負けたらどうなってしまうのかも気になっていて)

「では、いよいよ最後の戦いです!優勝賞品兼参加者である千歳!」
「そして、その千歳に挑むのは黒き戦士こと、グリードです!!」
(司会は二人が構えるのを待ち、そして…戦いの火蓋が切って落とされる)
「あまり暴れるなよ?綺麗なまま持ってかえって…俺のペットになるんだからな」
(男は勝手なことを言いつつ笑みを浮かべ、そして巨大な剣を振りかざしながら千歳へと迫る)
(千歳に細かく指示を出しつつ、叔父は千歳がどの辺りまで戦えるのかを計っていた)
千歳、振り降しが来るぞ。
(次に使う攻撃を先読みできる叔父はそれを千歳に伝えて攻略を進めるが…)
(このまま戦えば勝てることを確信し、そこで勝つために戦うのをやめてしまった)
(千歳のスキルから、ヒップアタックなどの威力の低い技を選び)
(先ほどまでちゃんと戦っていた千歳が、ヒッププレスなどでまるで挑発を繰り返すようになったかのような動きを見せる)


【よぉし!今日もよろしくね!】