(千歳とグリードの旅は、とても長いようで短いものだった)
(千歳とグリードの中に入った叔父は確かにその長い時間を過ごしていたのだが)
(終わってみれば断片的にしか思い出せず、長い期間の経験がどこに詰め込まれたのかは謎のまま)
(ゴブリンに犯され、家畜のように扱われた千歳の記憶ももやが掛かったように見えなくなり)
(まるで夢の中の出来事であったかのように、しっかりと思い出すという事はできなかった)
(ただ、身体は確実に時間と共に成長し千歳は動きが以前よりも格闘家として鮮麗され)
(新たにグリードの前で目を覚ました千歳の身体は、どこか女らしさも成長し)
(以前よりもお尻はふっくらとし後ろ姿は男とは思えないものとなり)
(胸のほうは膨らみは少ないものの、柔らかそうな曲線があり、男の視線を魅了するには十分なもので)

千歳、今ならかなりいけそうだ。
(ステータスを見つつ千歳へと指示を行う)
(ゲームの中に意識が一瞬でも入っていたお陰で、千歳とのコンビネーションは十分に高まり)
(お互いどのタイミングで技を出せばよいのか、それが指示を交えずとも理解が出来そうなほどだった)
まだまだ油断するなよ。
(千歳に油断をしないように注意を促しつつ、明らかにレベルの高い相手へと挑む)
(しかし、確実に相手のHPを減らし続け…10分程度の戦闘の末にようやく相手を打ち倒す)
(ガシャンっと音を立てて倒れたグリードを前に、叔父もモニター越しに大きく息をついた)
ああ、優勝だ!おめでとう!千歳!
(そして千歳の優勝が決まれば、千歳は表情代へと招かれる)
(千歳には優勝賞品として、光の扇という名前の強力な武器が与えられ)

「優勝者に、主催者からその健闘を称えてもう一つ賞品が贈られます!」
(司会がそう叫び、千歳の前に優勝賞品が3つほど並べられる)
(1つ目の賞品は、バニーガールの衣装というものでバニーガール気分に浸れるというアイテム)
(2つ目はレベルアップの玉と呼ばれるもので、使うとレベルを上げられるアイテム)
(3つ目は透明な下着という装備品で、パンツの変わりに装備するとかなり守備力と魅力が上がるが)
(おちんちんやお尻はほぼ丸出しになってしまうという装備品だ)
…どれにしようかな…。
(叔父は悩みながら、主催者の横に千歳を誘導し)
『全部頂戴、とおねだりをする』
(という選択肢を選び、千歳に色仕掛けをさせてすべての商品を貰うことを企む)


【うん、今日もよろしくね!】