(千歳の優勝に、叔父さんも喜んでくれている)
え、えへへ…うん、ぼくやったよ!
(頬を若干朱に染めて、両手を頬に当てて体を振る千歳)
(その仕草は、もはや男の子と言われても分からないほどに女の子ぽかった)
(なにか1人で照れている千歳に、主催者が話しかけてくる)
ふぇっ…あ、うん、じゃあ賞品もらっちゃうね!
(嬉しそうにニコニコしながら千歳は表彰台に上がり、優勝賞品を受け取る)
(それは光の扇という、千歳のために用意されたかのような武器だった)
あ、ありがとうございまーす!
(いかにも強そうな名前の武器をもらって、嬉しそうに頭を下げる千歳)
(いい武器をもらって、ご機嫌で表彰台から下りようとする千歳を、主催者が引き止めた)
え…まだなにかあったっけ?
(小首をかしげる千歳に、主催者は副賞みたいな感じの賞品の存在を教えてくれる)
やったぁっ!
なになに?何もらえるの?
(ぴょんと飛び上がって喜び、興味深そうに紹介される賞品を見る)
(見た感じでは、2つ目のアイテムがこれからの冒険に役立ちそう)
(他の2つは、冒険の役には立ちそうにないけど、何か面白そうな感じがする物だった)
バニーガールとか着て宿屋でバイトしたら受けるかなぁ…
…このすごくエッチな下着…穿いて、みたいなぁ…
(僅かに頬を染めながら小さく呟く千歳)
あ、あの…
(千歳は意を決したように、主催者の横にささっと移動して、ぴたっとくっつく)
ね、ねぇ…ぼく、ね…この賞品…全部欲しいな…
(言いながら主催者にしなだれかかり、腰をくねらせる)
(この世界での時間の流れを示すように、いつのまにか千歳は少し背が伸びていた)
(なだらかな胸は変わらないけど、程よくくびれた腰や、小振りながら突き出たお尻、ドレスのスリットから伸びるしなやかな脚)
(それは年齢以上に千歳を大人っぽく、そして艶やかに見せていた)