りょーりは、おいしいけど…ボクのジュースあんまり…。
(美味しくなかった、けれど全部飲んだからお代わりが出来ると少し嬉しそうにし)
(その嬉しそうな表情も、いつもよりもずっと緩んでしまっているのがわかるほど)
(身体をふらふらと流れるリズムに合わせて揺らす様子は、誰が見ても酔っ払っているようにしか見えず)
らいじょ〜ぶだよ、レオン
(少しろれつが回っていないけれど、本人が言うには大丈夫なようで)
(酔った勢いで食も進むのか、パクパクとテーブルの上の食べ物を口へと運んでいく)
(美味しい料理を楽しみながら、時間が経てば次第に酔いは回り)
あ!ボクも踊る!!
(音楽が切り替わるそのタイミングで、ユーシャは大声で叫ぶとバタバタとステージに上ってしまう)
(金色の髪をなびかせながら現れた少年は、先ほどの踊り子を真似して踊り始め)
(ステージの上で軽やかな動きを見せる)
(一人で勇者として戦っていただけあって、運動神経はかなり良いようで)
(踊り子の踊りもすっかり真似て、愛らしくもキレのあるダンスを披露していた)
えへへ〜、ボク…かわいい?
(可愛いと褒めてもらいたくて、ステージの上に乗ったまま客席に向けて感想を求め)
(ひらひらと腰布を揺らし、楽しそうなダンスを続ける)
(男性客からのあおりの声があれば、もっと大胆なことまでしてしまいそうなほどに)
(ユーシャの酔いは回りきってしまっていて…)
【こちらこそ、よろしくおねがいします!レオンっ!】