(いつもなら、絶対にバラすことなどありはしないのだが)
(酔いというのは恐ろしいもので、ユーシャの「男であることを気づいて欲しい」という欲求がそこにあったようでもあり)
(多くの人に驚きを与えつつ、目覚めさせてしまったようでもあって)
(男でも良いと言いはじめた男達の手が、ゆっくりとお尻へ忍び寄る…)
(その瞬間、誰かによってユーシャは抱え上げられてそのままステージから下ろされる)
(ユーシャ本人もそのことに驚きながら、連れ去られる自分にキャッキャと喜び興奮した様子を見せ)
んく…ん…ぷは…っ
(無理矢理に口に注がれたアイスティーに、乾いていた喉が潤され)
(同時に冷たい飲み物を飲んだことで少しだけ冷静になりはじめる)
(興奮したまま何かしてしまったようなきがするのだが、まだ少し夢見心地で…)
…れおん…?
(しばらくすると目を覚ましたようにゆっくりと顔を上げて首を傾げる)
(記憶はあるが夢の中にいたようなふわふわとした感覚で)
(どうしてそんな事をと言われても、あまり答えられそうな状態ではないことは確かだった)
…ボク、えっと…ごめんなさい…
(何をしていたのかはっきりしないが、レオンに怒られると思い小さな声で謝り…)