>>212
(部屋の中にはいまだに妖魔や式の気配があり、物陰からこちらをうかがっているようだった)
(部屋の内部を探索していると上に続く階段がまた部屋の奥にあることがわかる)
(また三角木馬があった周囲、正美が責められていた場所に札が2枚落ちていた)
(瑞葉が不注意で落としてしまったものなのだろうか、札は元々正美が持っていたものだった)

(己の視界か気配で感じることができれば、式は一定の個所を中心に正美を探し回っているようだった)
(式が守っているのはどうやら退魔に使われる道具の様だった)
(式も妖魔の一種だからか直接持ち歩いたりすることはせず、机の上に道具を置いたままその周囲を歩き回るだけだった)
(この式の気をどうにかして引き付けることができれば、瑞葉やその式、野性の妖魔に対する対抗手段が手に入るだろう)
(だが、式に正美の存在が気付かれるようなことがあれば式は正美を犯そうと襲い掛かるだろう)
(正美の脹脛にある刻印が正美の存在を強く主張しているため、正美自身が気が付かない位置からも式は存在を感じ取る可能性があるため、道具を取る際にはかなりの危険が付きまとうだろう)

(道具を諦め、別の個所を探索しても広間の物陰から小型の人型ではないネズミのような式がこちらをうかがっているだろう)
(この式は人型よりも弱く単体での強さはあまりないが、不定期に群れを成して正美に向かってネズミは襲い掛かってくるだろう)
(ネズミは正美の秘所から滴る愛液を餌として狙い、秘所にざらついた舌を這わせてくる)
(退治することができればネズミは小さい熱のない炎に包まれて消え去るだろう)