>>269
(死魔が芳香の首から手を放して距離を取ると芳香はその場で片膝をついて咽ていた)
よしっ、当たった…!
(そう喜ぶのも束の間、全力ではないとはいえ全ての札を用いて行ったはずの一撃は死魔にまったくダメージを与えられていないようだった)
(服の袖から零れる紫色の炎はすぐに鎮火して火傷の跡は瞬時に再生していってしまう)
う、嘘…そんな…
(その驚異的な再生力や強靭な防御力を前に芳香はその場から逃げ出すことも忘れて呆然と立ち尽くしていた)
逃げなくちゃ…勝てないよ…この人にはアグッ!!
(小刻みに震え後ずさりしていた芳香の股間に死魔の蹴りが入り込んだ)
(軽く華奢な芳香の体は死魔に蹴り上げられると30p程度は宙に上がり、その隙を見逃さず死魔は芳香の頭を掴んで地面へ叩き付ける)
アァッ!!
(地面に叩きつけられ必死に起き上がろうとするが死魔の圧倒的な力の前にはなす術もなく相手に自由を奪われてしまう)