「大丈夫、もう、今ならたぶん……入るから。」
(そう告げる、七瀬の秘部は確かに大きくぱっくりと開き、先ほどの蜜が滴るように満ちている。
 ひくひくと、今度こそ飲み込んで、包み込んでみせる。むしろ、何かがほしい、とばかりに大きく貪欲に震えている。
 だから、そのまま、美鈴はその手のバイブをあらためて、玉座の座面に空いた穴から七瀬の膣に差し入れる。
 押し当てる、というより陰唇に軽くあてがったような感じのような気がする、かもしれない。
 その、押し当てた苦瓜をぬぷん、と切なそうな音を立てて七瀬の秘裂が呑み込んだ。
 まるで、七瀬の性器それ自体が何かの生き物のように自発的に、おいしそうに呑み込んだようにも見えた。)


「……ん、いっ、痛……ん!だ、大丈夫、続けて。」
(十分に濡らしておいたのが良かったのだろうか、それとも腕を捥がれる痛みに比べれば軽い、ということなのか。
 わずかに痛みを伝えはしたし、一度だけ何かに引っかかった感覚があったものの、それでもおおむねスムーズに
 七瀬の膣はそのイボだらけのバイブを受け入れた……破瓜の血もそれほど多くはない。)

「これ、スイッチ、あるんだよね?なら、入れる前に……ふたつだけ、お願いして、いい、かな?」
(そして、とろんとした目で玉座の前の美鈴を見下ろしながら七瀬は懇願する。)

「一つ、これが揺れだしたら私の口を、吸ってほしいんだ。
 うん、ファーストキスってのも、済ませておきたくて、さ。」

そしてもう一つの願い、それは……

「お姉さんの名前、偽名でいいよ、うん、たぶん偽名、だよね、それでいいから教えてほしいんだ。
 だって……名前も知らない相手に処刑されるなんて、嫌だから、さ。」