「っ!?き、来た……?」
(まさか、そんな七瀬の意図を汲んだわけでもあるまいが。
 数分のピストン運動の後唐突に再びメシベが二十センチほど上昇していき
七瀬の目の前のサンプルメシベ、その先端から鋭い爪が飛び出し、猛烈な回転を始める。
すぐにその意味を察し、少女らしい悲鳴をあげようとした七瀬だったが。)


「嫌ぁガグアギャアァアアア!!!」
(そんな彼女のなけなしの乙女心は小腸を切り裂かれ、掘削される激痛がもたらした絶叫でたやすく上書きされた。
このメシベにはノズルでも付いているのだろうか例によって辺り一帯に不快なゼリーを吹き出した後、再び彼女の上方目掛け侵略を再開した。)

「みず、すさ……ゴロジ……。」
(あまりの苦痛に思わず口について出た言葉の最後の一文字を下唇とともにギリギリのところで噛みしめた。
 彼女はもう、自分自身も含めて誰も殺さない……考慮しておくと約束してくれたのだ。
 そんな彼女にどうして私自身が罪を重ねるようなことを頼めるだろうか……だから、そのかわり。)

「んくっ……美鈴、さん!」
(腹腔中を満たすリドカインのローションとアドレナリン、それに愛と気合と友情を重ねがけして
 なんとかまともな発声を一時的に取り戻す。)

「よく……見てるといいよ、わたしの、お手本。こういう、悪趣味な終わり方が、好みならだけどさ……。」
(美鈴が自分を愛してくれたときの指使いや舌遣いは経験の少ない自分でもはっきり分かるぐらい不慣れなものだった。
 そんな初心な彼女が、この刑に耐えられるものだろうか、いいやあるまい。
 ないと言ってほしかった、黒髪の似合う大和撫子にこんな痴態は私以上に似合うまい。
 だから、自分が陵辱され、強姦され、その上で肛門から処刑される惨状をこれからたっぷり見せて逝こうと決めた。
 そうすれば少なくとも美鈴だけは生きようと、この部屋で終わる運命から逃げ出そうと心を決めてくれるはずだから。
 そして、そう心に決めたら、もう、何も怖くなくなった。最期の瞬間まで、どんな運命でも耐えられる気がしてきた。)

 「んっ! はぁっ!んくっ!?」
(網の目状の腹膜のなかを各々の血管を押しのけるようにメシベが突き進む、その断続的な痛みにも何とか耐える。)
「んぶっ!」
(再び爪を剥き出したメシベが切り裂いたのは胃袋。
 食道を通って口のなかにたっぷりと血の臭いがこみ上げ……。)
「ブゲラボァっ!!」
(激しく吐血する。
 漏れだした消化液が周りの臓器を焼き、リドカインでは抑えきれないレベルの
 体内を滅茶苦茶に荒らす痛みが広がってゆく。)
 そして、それでも雌しべの動きはまだ止まらない
 このまま真っ直ぐ口まで突き抜けるのかと思ったが
 そのルートを外れわずかに右上に掘削してゆく。
 七瀬の呼吸が今も通常通り続いているということはあの機械なりに延命を考慮した結果だろうか?
 右の肺に刃を突き立てられる事こそ無かった様だが)

「ゴブゥっ!ブホッゴォ!」
(それでも鉄のメシベが押しのけ、掠めてゆくだけで十分苦痛はあるらしく、七瀬の口から吐血交じりの咳が繰り返される。
 更にまっすぐ胸骨や胸筋といった比較的重要度の低い部位を七瀬のすぐ目の前に立てられたサンプル槍と同じように
 高速回転しながら展開したその刃で切り刻み、あるいは刃を展開することなくそのまま無理やり突き崩し……。
 最後に分厚い肉を、皮下脂肪を、そして皮膚を貫き裂いて。)

「ん……んはああああああああんっ!!?」
(ブゴオオオォッ!と大きな音を立てて、右の肩口からメシベが顔を突き出す。
 それでもまだ勢いは止まらず、更に、更に上を目指し上昇してゆくなか
 七瀬は玉座に文字通り縫い付けられ、まったく身動きの取れなくなった体で
 ただ、はぁはぁと浅く呼吸をしながら、恨めしそうな顔で正面のカメラを睨んでいた……。
 恐らく、その命はもうあと数十分と持つことはないだろう。)


【この後、何かやること、やってみたいことはありますか?】
【昨日の美鈴さんの台詞から個人的にはこの後、時間を置いて七瀬の血液を体内の槍が吸血。】
【メシベ側面のノズルから思い切り花びらのように噴出(この時点で七瀬死亡)みたいな演出があると綺麗だな、と思いました。】