(メシベの動きは眼前のサンプルが完全に模倣して動いている)
(その動きは人の意志でもあるのかのように、七瀬を生かさず殺さずに処刑し続ける)
(メシベが突如下降しだし、地面へと戻っていく、その時に七瀬の顔にも期待の色が現れるが、その期待はすぐに裏切られていた)
(男女の性行為のような動きでメシベは上下運動を繰り返し、今まで不安定だった七瀬の精神を強制的に元に戻させる)
(そして、上下運動を繰り返しつつ七瀬の肛門からも溢れる量のゼリーが噴出されていた)
ん…?
(メシベが刃を展開し、回転して掘削している時だった)
(悲鳴や機械の駆動する音に紛れて少女が幾度も呟いていたセリフが聞こえた)
―――殺し…―――
(そのセリフは途中で途切れる、少女が必死にした唇とともにその言葉をかみしめていた)
(七瀬の言葉を聞くために美鈴は歩み寄る)
どうした?
(七瀬は今までの狂気染みた雄たけびのような言葉から一変して、まともな声で美鈴に言う)
(己の手本をよく見ておけ、と)
…わかった、七瀬の最後の処刑の手本、見届けよう
(最初で最後かもしれない、初めて美鈴は少女のことを『七瀬』と呼んだ)
(そして美鈴はカメラと同じくらいの位置からその惨状を見届ける)
(七瀬はその直後だっただろう、周囲に血と消化液の混じったものを吐き出していた)
(その後も七瀬は血混じりの咳を繰り返している)
(機械のプログラム上肺や心臓は傷つけていないだろうが、その他の内臓は容赦なく傷つけていく)
(彼女の命も残り間もないだろう)
(そして、槍が七瀬の体を貫いて肩から顔を突き出した)
【私からは特にありませんね】
【花弁のように血を噴出する演出面白いと思います】