>>410
「ふふ、少々驚いてしまいましたね.....さ、どうぞ中に入って下さい」
(シスターはにっこりと微笑み、シエラを中に案内した)
(教会は小さいながら綺麗に手入れがされており、何処か心が落ち着くような雰囲気)
(シスターは椅子に腰掛けるように言い、もう一度挨拶をした)
「では、改めまして私が貴女に依頼を送ったベンジャミンと申します」
(ベンジャミンと名乗ったシスターはそのまま依頼の内容を話した)
(内容は最近、森に居座るようになった敗国兵達を追い払って欲しいというものであった)
「彼等は時々、祈りにやって来る方達を狙って現れまして.....とても危険な存在なのです.....」
(ベンジャミンは悲しそうに話し、その瞳を潤ませていた)
「あぁ、失礼しました.....しかし、本当に貴女のような可憐な方が傭兵だなんて.....よろしければお話を聞かせて頂けないかしら......?」
(涙を拭い、シエラの瞳を真っ直ぐに見つめる)
(美しい深い青色の瞳は何処か心を見透かされているように感じてしまう)