ぐっ…!!あ"あ"っ!い"っ!ぎゃぁっ!!あ"っ!!
(肩に刺さったナイフはグリグリと傷口を広げるように動かされる)
(その痛みは尋常ではなく、部屋には聞くに堪えないシエラの苦痛の叫びが何度も響く)
(肩からナイフが抜かれると一緒に鮮血も飛び出る)
(シエラの血で濡れたナイフが次に行く場所は、右の掌。足で押し込むように突き刺される)
ぅっ…!!はぁっ…はぁっ……どういう……事です…か……
リン、さん……貴方は……ぅぐっ……改心したので…は…?何故……私を傷つけるのです…
(長い針の一本が肩の傷口に入っていく。普通ならば反射的に抵抗するが、弛緩剤の効果が残っているようでそれは叶わなかった)
(針が身体の中へ侵入してくる痛みと不快感を噛み締めながら、リンに問う)