もう…もう殺して……下さい……
(シエラの純白のスカートは酷い色に変えられて、身体中ボロボロで普通では見ていられないほどだった)
(リンに死なせてくれと懇願するが、シエラを愛するリンはすぐにそんな事するはずもなく、バックから次の拷問用具を取り出す)
あ………い"っ…ぐぁああ"あ"あ"っ!
(リンが次に手にしているのは大きな金槌。それをすぐには使わずシエラの手のない腕の肘に足を押し当てて、手で曲がる方とは逆の方へと力を加えていく)
(ボキッという生々しい音がシエラにも聞こえて、瞬間的な激痛が駆ける)
はぁっ…はぁっ………!
っ!!ぐはぁっ!!ぎゃぁっ!!うぅっ!!
(そしてぶらぶらの腕に金槌を振り下ろして骨を砕いていく)
(一回一回振り下ろす度に腕の骨が粉砕し、ベチャッベチャッと床の血だまりが跳ねる音が聞こえる)
(人間の腕だという事も分からないくらい、ただの肉塊になった腕。もう吐き気も起きない、ただ、この恐怖と痛みがいつまで続くのだろうと絶望するだけ)
殺して………殺して……
(涙と血を流し、決して叶わぬ懇願をひたすらに呟くシエラを尻目に何かを組み立てているリン)
(何かを組み立てている音は、シエラには迫る絶望の足音に聞こえた)