ふう、やっぱり反動の大きい機銃の扱いはなれませんね…
(空になった弾倉を抜き取り、新しい弾薬を補充する)
…
(部屋の隅で丸まって呻くシエラの姿を見てリンは何かを考える)
(「かけ勝負でもさせてみようかな…」撃ち漏らした針を見てそう思う)
(針の先端は容易に刺さり、抜くには力が必要で抜いたとしても周囲の肉を切り刻む『反し』がついている)
ねえ、シエラさん…身体痛いですよね?
まだ腕は残っていますし、わたし面白いことを考えたんですよ
(シエラに寄って話しかける、聞いている素振りが見えなければ体に刺さっている針のうち適当な一本を深くまでねじ込む)
軍部で開発されていた薬物で痛覚遮断剤っていうものがあったんですよ
効果は名前の通り一時的にですけど体の激痛をなくしてくれる薬です
この薬は使うつもりはなかったんですけど、賭け勝負をして勝ったらその薬を差し上げます
それと少し休憩時間を上げます
(黄色い注射器とは別に透明の液体の入った注射器を用意する)
そんなことより早く殺してくれって言ったってわたしはしませんよ?
わたしはずっとずっとシエラさんと一緒にいたいんですから
(今までシエラが何度も言っていた言葉を思い返し、念のため否定する)
それで賭けの内容ですけど内容は簡単です
今あなたの身体にはおおよそ200本の針が刺さってると思います
その針を80本程度『自分の力』で抜いてください
できなければ薬はお預けにして新しい武器を使ってシエラさんに愛を伝えるつもりです
もちろんその場合は休憩時間もありません
受けなくても結構ですけどどのみち同じ結末なら少しくらい抗ってみた方がいいと思いますよ?
(部屋の隅で丸まっているシエラの頭を撫でて内容を話す)