……………ぐぁっ!!……うぅ…
(リンが話しかけてくるが激痛でそれどころではない)
(そんなシエラの身体に刺さる針をグッと押し込んで痛みを与えて無理やりに自分の話を聞かせるリン)
…………………………
(なんでも、一時的に痛覚を遮断する薬をある賭けに勝てば与えてもらえるという事らしい)
(そんなことよりも殺して下さい。そう言おうと口を開いた瞬間、リンにそれは否定される)
(賭けの内容は今シエラの身体に刺さった針を80本程度シエラ自身が抜けば勝ち。抜けなければ薬もなく、拷問は続く)
(これは選択しなければならない。となればシエラの答えは決まっていた)
……やり、ます………賭け………
(この数時間。ずっとずっとずっと激痛を味わわされたシエラは一時的にでも楽な身体を思い出したかった)
(頭を撫でるリンを涙で潤んだ瞳で見つめて答えを言った)