(一本ずつ必死に針を抜こうと努力するシエラをじっと椅子に座り眺めていると5本目で様子がおかしくなっていることが確認できた)
…
(一切口を出さず、針を抜こうとするシエラの姿を美術的作品でも見るかのように見入っていた)
良いですよ、もっと苦しんで喘いでください…
(ぽつりとこぼれた独り言も相手の苦痛を望むもので一切相手を救済する気持ちなど感じられないものだった)
………はぁ
(ため息をついてシエラの方を見ると、手は震え、おびえ切った表情でこちらを見つめていた)
1,2…6、6本ですか
わかりましたよ、シエラさんなりに頑張ったんですよね
(シエラの手を掴むと、自分の方へと引き寄せ抱き上げる)
さすがに80本もこの返し針を自力で抜くなんて無理でしたよね
それじゃ、拷問ついでに別の勝負と行きましょうか
(先ほど行った『賭け事』に味を占めたリンは新たな残虐でシエラを苦しめる拷問を思いついたのだった)
これからはシエラさんの精神力に頑張ってもらいます、気絶もできないような体でいうのもどうかと思いますけどね
(抱き上げたシエラの頭を撫でて言う)
シエラさんが抜けなかった針74本…いえ、それではそのうちシエラさんの精神が壊れてしまいますね
24本シエラさんの身体から針を抜き取ります
悲鳴を10回上げたらシエラさんの右脚を使い物にならなくする程度にバックの中にまだしまわれている武器で壊します
20回上げたらシエラさんの左目をこの針でくり抜きます
見事9回以内に悲鳴を上げることを抑えられたなら先ほど入手できなかった注射器を上げましょう
(針を片手にリンは話す)
シエラさんが覚悟を決めたら始めますね
(頭を撫でて、そのまま手を滑らせ背中の針に手を触れる)